【シエンタ VS フリードらライバル車たち】一番売れてるミニバンとライバル車の実態とは? 

■ハイブリッドとガソリンどっちがオススメ?

 (シエンタとフリードに限らず)コンベンショナルエンジンとハイブリッドでは、どうしたって20万~30万円の価格差が生じる。いや、FR高級サルーンなどになると車種によっては50万円以上、100万円近い価格差のあるモデルもあるほどだ。

 これに対し、コスパ論者は「◎万km走らないと元が取れないじゃないか」とか言うが、ぼくは「そんなの関係ないのでは?」というのが持論。

 乗っている過程でハイブリッドのほうが満足度が高ければハイブリッドの勝ち。いっぽうたとえ純ガソリン仕様のほうが見かけ上のコスパがよくても満足度が低けりゃなんの意味もない。

 それはクルマ好きを自認するベストカー読者の皆さんにもご理解いただけるだろう。クルマってのはコストパフォーマンスだけで割り切れるものではない。

 メーカーもそのあたりよくわかっているから、同じ車種にハイブリッドとコンベが存在する場合、必ずハイブリッドのほうを上質な乗り味に仕立ててくる。相対するグレードでも、より上質な雰囲気を演出してくるのだ。

 今回比較を依頼されたシエンタとフリードもまさにソレ。ハイブリッドモデルは電池などで重くなったぶん、コンベ(純ガソリン仕様)より乗り味が重厚になるケースが多いが、どうみても静粛性やショックアブソーバーの設定など、全体に上質感を高める工夫がされている感じ。イコール、オーナーになった時の満足感が高いのだ。

 テストで計測した燃費で見ると、とくに高速道路ではコンベもかなり好成績で、その差は15~20%ほど。1万㎞走って1万円節約というイメージだから、約40万円という価格差をガソリン代で取り戻そうとしたら40万㎞は走らなければならないから、現実的には元は取れない。

 ぼくだったら、ハナからそんなこと考えないで、ドライバビリティや乗り心地が上質なハイブリッドを選ぶ。だって、コスパより買ってから後悔しないことのほうが重要だもん。今回の2車であれば、どちらもハイブリッドがオススメというのがボクの結論。

 というわけで、乗り味を重視するクルマ好きならハイブリッド仕様をどうぞ。

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!