この急速充電器はカッコいい!! EVチャージステーション事業を推進する新会社「ELIC Charge」設立 EVシフトを加速できるか!??

この急速充電器はカッコいい!! EVチャージステーション事業を推進する新会社「ELIC Charge」設立 EVシフトを加速できるか!??

 2023年3月15日、東京ビッグサイト「脱炭素EXPO」にて、企業のGX推進全般を支援する「株式会社Sustech(サステック)」が会見を実施。自動車用精密応用機器の「松尾製作所」、印刷大手の「TOPPANホールディングス株式会社」と共同で、EVチャージステーションおよびいEVチャージャー事業を推進する新会社「ELIC Charge」を設立する、と発表。新型のオリジナル充電器「EC-300」もともに披露された。

文、画像/ベストカーWeb編集部

■美しいデザインの充電器とともに新会社設立

 現在、日本中に点在するガソリンスタンドの給油事業規模は5兆~6兆円と言われている。現時点で約8000万台ある日本の保有自動車がEV化してゆくと、このガソリンスタンドの市場がどんどん「充電」にシフトすることになる。

 もちろん(販売台数よりもさらに)保有台数のEVシフトはハードルが高いが、しかし「いつかその時代が来る」という可能性は高い(すくなくとも日本政府は「2050年にはカーボンニュートラル社会にする」と言っている以上、27年後には日本でガソリンや軽油は販売していないことになる)。

 もちろんEVは自宅や新型車販売店などでも充電されるだろうが、それでも(従来のガソリンスタンドのように)出先や街中でも充電する必要がある。まさに社会インフラ事業だ。仮にそうした「街中での充電需要」が、ガソリンスタンド給油事業規模の半分程度だったとしても、「そこ」には2兆~3兆円規模の売上可能性があるわけだ。

東京ビッグサイトで3/15-17の日程で開催された「脱炭素EXPO[春]」にて会見を実施。松尾製作所が製作する美しい充電器「SC-300」とともに新会社「ELIC Charge」設立が発表された
東京ビッグサイトで3/15-17の日程で開催された「脱炭素EXPO[春]」にて会見を実施。松尾製作所が製作する美しい充電器「SC-300」とともに新会社「ELIC Charge」設立が発表された

「ELIC Charge」社は、そうした時代を見越して設立された、EVチャージステーションの設立支援会社。設立会見では、松尾製作所が開発する、従来の急速充電器よりもはるかに高性能かつスタイリッシュな充電器「EC-300」を同時披露して、注文も開始。この充電器は最も基本的な仕様「EC-300」のスペックで360kW、上級モデル「EC-1000」で900kW、グローバルモデルの最上級モデル「EC-1500」で1500kWという性能を持つ。

 上述のとおりプレオーダー(初期注文受付)はすでに開始されており、2024年には実機の施工を開始し、EVステーションに設置されるという。

 現時点ですでに多くの企業がこの「EVチャージャーステーション事業」に興味を示しているそうで、2024年の実機配備時にどのようなかたちの「ステーション」が姿を現すか、まだ全容は見えていないものの、まずは大きな駐車場や巨大スーパーマーケットなどに設置されてゆくのだろう。もしかしたら数年後には、全国各地でこの充電器を目にすることができるかもしれない。

ELC Charge社のロードマップ。会見では「すでに600基ほど受注が入った」とのコメントがあった。マジか。これは一気に景色が変わる可能性も…
ELC Charge社のロードマップ。会見では「すでに600基ほど受注が入った」とのコメントがあった。マジか。これは一気に景色が変わる可能性も…

 この会見が開かれた「脱炭素EXPO」に参加し、「EC-300」(会場に設置されていたのはプロトタイプだろうが)を目にした感想としては、とにかくスタイリッシュ。ガソリンや軽油の給油機に比べると、デザインの美しさが際立っていることがわかる。これだけ充電器が美しいと「店の前に一台置いておきたいな」と考えるオーナーも増えるのではないか。

 EVシフトを進めるためには、自動車メーカーだけが努力すればいいというわけではない。官民一体となって、インフラ整備の考え方や「国民意識」ごと変化してゆく必要がある。「ELIC Charge」はそうした変化の速度をさらに推し進めるための一手を打ってきた。今後の成長が楽しみです。

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