マツダ新戦略はかつての悪夢「5チャンネル化」の轍を踏まないか


■ソウルレッドクリスタルメタリックのボディカラー

 鮮やかなレッドのボディカラーで、深みのある色彩が特徴だ。魂動デザインとの相乗効果により、光の当たり方でボディの陰影が美しく映える。

 その半面、今のマツダ車は魂動デザインで統一されているから、後輪駆動スポーツカーのロードスターを除くと、どの車種も外観が同じように見えてしまう。

写真はマツダCX-3。正直いってぱっと見でCX-5と見分けをつけるのは難しい…

 さらに外装のイメージカラーまでソウルレッドクリスタルメタリックで統一すると、ますます似通ってくる。このデザインが好きなユーザーは、すべて気に入るだろうが、その逆も考えられる。

 またマシーングレープレミアムメタリックもある。渋いグレーで上質感が魅力だが、ソウルレッドクリスタルメタリックほど人気を得ていない。

■ブラックの新世代店舗

 マツダは2014年度から、新世代店舗の整備を開始した。従来の店舗とは異なり、外観をレクサスのようなブラックで仕上げている。内装も落ち着いた雰囲気で、初期の新世代店舗は店内が薄暗い。ソウルレッドの展示車が美しく見えることを重視してデザインされ、プレミアムブランドの雰囲気にも合わせた。

 ただしソウルレッドのボディが美しく見える代わりに、マシーングレーは沈んでしまう。また店内が暗いと、せっかく質感を高めた車内がほとんど見えない。クルマの購入商談では、休日に子供連れで販売店を訪れる顧客も多いが、店内が暗いと子供の様子も分かりにくい。

マツダは最近、レクサスやアウディのように、ディーラーの外観を黒基調にしてオシャレな雰囲気に整備しているが…

 このような欠点があるためか、最近の新世代店舗は、以前に比べると内装が変化してきた。外観はブラックでも、店内の壁をベージュにして明るく見せたり、車両にスポットライトを当てている。

 販売店からは「外から見るとマツダのディーラーだと分かりにくく、改装後は店舗の前を通り過ぎたお客様も多かった。メーカーが一定の基準を示したが、店内は販売店の判断も含めて改装している」という声が聞かれる。

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