マツダ新戦略はかつての悪夢「5チャンネル化」の轍を踏まないか

■値引きを抑えた販売方法

 以前のマツダ車は多額の値引き販売を行った。その結果、セダンやハッチバックは、他メーカーに比べると売却時の金額が下がった。しかしマツダ車に乗り替えるなら、相応の金額で買い取るから、結果的にマツダ車を何台も乗り継ぐ状態になった。

 先代CX-5以降のマツダ車は値引きを抑えて、以前に比べると売却時の不利も解消したが、それでも依然としてマツダの販売店では高値で買い取る。値引きが少なかった分を売却時に取り戻そうとすれば、今でもマツダ車を乗り継ぐことになるのだ。

■大事なのは、お客様本位かどうか

 マツダは以前に比べると、主張の感じられるクルマを造るようになった。クルマ好きにとっては嬉しいことで、ほかのメーカーにもいい刺激を与えている。

 ただし、何でも世界共通にすればいいという話ではない。

例えばCX-5に使われるショックアブソーバーの減衰力は、先代型は基本的に欧州仕様と共通だったが、現行型では日本向けのセッティングを施している。

 車名や店舗の造りも同様だ。日本はデミオとかアクセラ、海外はマツダ2、マツダ3でもいいだろう。お客様本位で考えれば、名称を含めて、国や地域に合わせた商品を提供するのは当然だ。

【写真ギャラリー】マツダの少し古い車種と新しい車種

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