■現在のカセットデッキはブルートゥース対応型
では自動車用のカセットデッキはどうか? 探してみたところ、新品で買えるのはMAXWIN社の「1DIN SP004」ただひとつだった。
この商品は1DINサイズでカセットテープの再生はもちろん2スピーカーを内蔵しているため、古い軽トラのようにドアなどにスピーカーがないクルマでも音が出るという特徴を持つ(外部スピーカーへの接続も可能)。
さらに、AM/FMラジオも備えているのに加え、ブルートゥース経由でのスマホとの接続、USBメモリーとマイクロSDカードに保存した音楽も再生可能となっている。
トドメにカセットテープの音声をUSBメモリーとマイクロSDカードに保存できるという家庭にあるオーディオやパソコンでは難しいこともある芸当にも対応しており、CDを通り越して現代人の音声ライフにも対応した「1周回った新しさ」を備えている。
この商品はインターネットの通販価格を見ると1万3000~1万6000円といったところで、カセットテープの希少性などを考えれば、価格も納得できるものとなっている。
しかし、残念ながら在庫を持っているところが少なくなっているようで、カセットテープを使える車載用オーディオがほしい人には一刻も早い入手を薦める。
同時にカセットテープが使えるカーオーディオが付いているクルマに乗る人には、カセットテープは画期的な機能であれだけ一世を風靡したのに絶滅状態となっているMDよりも継続性があるだけに、市販品であればカーオーディオだけでも大切にしてほしいものだ。
ちなみに、カセットテープそのものの新製品は令和となった昨年7月、ダイヤモンドレコード針の世界シェアナンバーワンである「ナガオカ」(山形県東根市)というメーカーから新製品CTシリーズが発売されている。
10分、20分、60分、90分の4種類で価格は各々165円、198円、242円、286円ですべてノーマルポジション。
このカセットのポジションというのは磁気テープによって4種類あり、ノーマルポジション、ハイポジション(クローム)、メタルポジションなど、あとにいくほど高音質となる。
何度も繰り返して録音する場合はノーマルが最も便利だった。
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