■今後重要なのは「ヒヤリハット」をどう未然に防ぐか
前述したように「安全・安心」をサポートするための機能はデータベースに収録されている。一例だが、ポータブルカーナビのトップブランドであるパナソニックのゴリラでも毎年モデルチェンジごとに逆走防止を始めとするデータベースはアップデートされている。
ただ今後は逆走防止だけでなく、前述した「うっかり運転」を未然にどう防ぐか、言い換えれば重大な事故までは至らなくてもそれに直結しても不思議では無い、まさに一歩手前の「ヒヤリハット」をなるべく防ぐ機能もカーナビに求められる。
徐々にではあるが、それらを搭載したカーナビも増えてきているし、アップデート等で機能向上することも期待できる。
また進化のスピードが早いスマホアプリでもドラレコ機能と連動した安全・安心機能を搭載するものもある。
当たり前の話だが、事故は起きてからでは遅い。とにかく未然に防ぐ、まさに「転ばぬ先の杖」が重要なのである。
■うっかりを防止する「転ばぬ先の杖」カーナビ 5選
■ユピテル MOGGY YPB747
実勢価格:2万6000円前後
7インチのポータブルカーナビで地図データは昭文社の「マップルナビPro3」の2021年春版を収録。最大の特徴はレーダー探知機でも実績のある同社らしく、逆走注意&警告のほか、40年以上培ってきたオリジナルの警告・警報データを収録している点。
オービスの設置場所や駐車禁止エリアや事故多発エリアなども含め、その数7万9000件以上と圧倒的なデータ量を誇る。高速道路のほか、一般道における「交差点対向車注意案内」や「一方通行進入禁止案内」などの安全運転アシスト機能も搭載する。
■パナソニック ゴリラ CN-G1500VD
実勢価格:5万3000円前後
言わずと知れたポータブルカーナビのトップブランドである「ゴリラ」。4年連続PNDシェアNo.1からもその実力は折り紙付き。AV一体型同様、独自の「安全・安心運転サポート」を搭載。
多彩な警告などはもちろん、最上位モデルであるG1500VDにはVICS-WIDEが標準装備されていることで、気象・津波情報や豪雨エリア(冠水情報なども含む)もナビ画面状に表示できる。何よりも地図デザインなども含め、表示能力が優れているので基本性能の高さが結果として安全運転にも寄与する。
■ロードクエスト RQ-A820PVF
実勢価格:3万円前後
8インチ高精細パネルを搭載するポータブルナビ。所有する携帯電話とWi-Fi接続することで渋滞情報が取得できる「オンデマンドVICS」(1年間無料で使用可能)やフルセグチューナーを搭載するなどコスパが高いのが魅力。
安全運転をサポートする機能としては事故多発地点や一時停止、また固定式オービスなど基本的なデータは526箇所、一時停止注意に関しては約140万箇所収録する。
■パナソニック ストラーダ CN-F1X10BLD
実勢価格:17万円前後
10V型有機ELを採用し大画面カーナビ市場を牽引する大ヒットモデル。ナビ性能の高さはもちろん、ブルーレイディスクの再生など圧倒的な表現力を誇る。
「安全・安心運転サポート」機能はきめ細かなチューニングが可能なので、自分好みの使い方ができる点は大きな魅力だ。また本文で触れた「信号情報活用運転支援システム」にも対応することで安全な運転をサポートする。
■カロッツェリア サイバーナビ AVIC-CQ911-DC
実勢価格:18万円前後
サイバーナビのトップモデルは9V型(車種専用モデル除く)の大画面。同社が誇るテレマティクス技術である「スマートループ」を始め、MA(マルチドライブアシストユニット)を使うことで、ドライブレコーダー機能のほか、適正な車間距離や前走車発進、赤信号検知表示を行う。
また右折時に前走車につられて発進してしまい、交差点で追突されるリスクを回避する機能など、基本的な安全・安心にプラスした先進機能を搭載している点が大きな魅力と言える。
コメント
コメントの使い方