■結論:なぜ、クルマ用のウィンドウフィルムをプロに依頼すると5万円オーバーなのか?
「施工技術」「養生の手間」「フィルムの質」「作業環境」の総合点がそれなりの請求額となって表れる。
端的にまとめると以下のようになる。
・施工技術:折れることなく、ゴミや埃が極力入らないように施工してくれる。万一の際もリカバリーする(見えにくくする)技を持っている
・養生の手間:内装が濡れたり汚れたりしないよう、養生して作業をする(内装を取り外して施工する業者もある)
・フィルムの質:業務用のフィルムを用いて施工する
・作業環境:多くの場合、埃やゴミが入りにくい室内で施工する
つまり、請求額の大半は技術料だ。それなら少しくらいは値引きを・・・と思うかもしれない。
愛車をより美しく撮影するためにミラーレス一眼レフカメラを購入して楽しんでいる人もいるだろう。プロ顔負けの技術やセンスを持つ人も少なくないと思う。
しかし「その道で食っているプロ」にはまず適わない。なぜなら、自由気ままに撮影できるプライベーターと、限られた条件(予算や時間、天候など)のなかでクライアントや読者が感嘆するカットを撮ることができるプロとは根本的に引き出しの数が違うのだ。
フィルム施工にも同じことがいえる。安くて早くて上手いなんてムシのよい話はないのだ。値切るなんてもってのほかだ。「商人は値切っても職人からは値切るな」である。
余談だが、2002年より厚生労働大臣指定試験機関の認定を受けた日本ウインドウ・フィルム工業会が国家技能検定として「ガラス用フィルム施工職種(建築及び自動車フィルム作業1級、2級)試験」を実施している。こうなると名実ともにプロだ。
今回、己の実力を過信して自ら施工し、あえなく失敗して気づいたことがある。屋内の施工場所を確保でき、よほど器用な方か、多少無駄になっても構わないという場合でない限り、ここは素直にプロに依頼することをお薦めしたい。
コメント
コメントの使い方