■これからのサービス拡大に期待
「え? まだまだそれだけ?」と思うかもしれないが、ETCXには導入コストが安いというメリットがあるので、これから他の有料道路をはじめ、商業施設や遊園地などの駐車場、ドライブスルーやガソリンスタンド(愛知県のオイルバンク新城店ではすでに利用可能)、カーフェリーやEV充電スタンド、ゴミ処理施設といったところまでサービスがどんどん広がっていくことが見込まれている。
なぜETCXの導入コストが安価かというと、高速道路のETCはETCゲートを通過するとき、車両が走行しながら認証できるのが重要で、高性能なアンテナを装備するのが必須だったのに対し、ETCXは認証処理をクラウド上で行なう「ネットワーク型ETC」を採用したため。
この「ネットワーク型ETC」は、従来のETCよりも認証するまで少々時間がかかるが、設備はミニマムで、利用者の少ない道路や施設でも導入しやすいというわけだ。
その代わり、ターンパイクなどETCXを導入した道路の料金所では、通過する際、一時停止が必要となる。
料金所では、停止位置で一旦停止し、料金収受員に「ETCX」での決済を申し出て、料金収受員から決済完了の合図があったら、ゆっくりと発進させるというが手順だ……。
それでもキャッシュレス&タッチレスで料金所を通過できるのなら、ドライバーとしては大歓迎。
ETCXのサービスを提供しているETCソリューションズ株式会社では、2024年までにETCX対応施設・店舗を100カ所まで増やし、将来的には全国10000カ所での利用を目指すとのことなので、これからのサービス拡大に期待しよう。
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