ドライブレコーダーの選び方 虎の巻

■購入時のポイントは?

基本的な機能を抑えた上で、では実際にドラレコを購入する場合、どのような点を重視すればいいのだろうか。

実はドラレコの機能は短期間で大きく進化しており、それまでのトレンドが古くなっている場合もある。また同機能であれば小型化、さらに低価格化も進みコスパは向上。逆に多機能になれば当然価格は上がるわけだが、その分昨今問題になっている車上荒らしや運転中のトラブルにも対応できるようになっている。

まずタイプだが、カメラと録画した画像の確認や各種機能の設定確認のために液晶モニターを搭載した一体式、そしてこれらを分離しユニット自体をコンパクトにした別体式がある。一体式はカメラやモニターがひとつになった形状がほとんどだが、なかにはモニターを内蔵したルームミラーと一体化することで通常は普通のルームミラー、後で記録を確認する際には大きめのディスプレイで見られるモデルも販売されている。

いっぽう、別体式の場合、昨今のトレンドはカーナビ(基本は同じメーカーでなければ接続はできない)のディスプレイ内で各種設定や操作、記録動画の確認などができる連携モデルが増えてきている。

さらにもともとドライブレコーダーは道路運送車両法の保安基準において取り付け位置が決められているが、2017年6月の改定でこれまで前方を写す目的で限定されていたドラレコが前後方(車内も含む)へのカメラの装着が可能になった。これにより後方からの追突や昨今問題になっている「あおり運転」などの状況を記録することもできる。商品については一体式で前後または360度の録画ができるもの。カーナビに連携したリアカメラを活用し前後を同時に記録できる商品が増えている。

■取り付けタイプ別ドラレコガイド

ワンボディ型

ワンボディ型はその名のとおりカメラやディスプレイが一体となったモデル。メリットとしては取り付けが簡単ということ。価格はピンキリだが全体的に低価格で購入できる。視界を妨げないようにボディ自体はコンパクトにせざるを得ないのでディスプレイが小さく、そのため設定操作などがしづらいのが難点。ただし、一番売れているのがこのタイプなので選択肢は多い。

セパレート型

セパレート型のメリットはとにかくカメラ部分を小型化することでウィンドウに取り付けても目立たないし、手元での操作が可能なこと。さらに昨今増えている衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備はドラレコと干渉するケースが多く、取り付けには注意が必要だが、セパレート型ならばカメラが小型なので干渉を極力抑えることができる。

ルームミラー型

ルームミラー自体にカメラとディスプレイを内蔵する一体型の別進化版とも言えるのがミラー型。装着は純正ミラーに被せるように行うので取り付けた際の仕上がりはスッキリしている。

映像自体をそのまま見られるメリットがあるが、もともと自動防眩機能を搭載しているルームミラーの場合、その機能自体が使えなくなってしまうので注意。

2カメラ型

1つの本体に2つのカメラユニットを搭載し、前後を同時に録画することができるもの。前方だけでなく、最近では後方からの追突などの記録に対するニーズが高まっており今後は増えていくだろう。デメリットはやや本体が大きくなることやフロントに対してリアカメラの画質がやや落ちる傾向の商品が多いこと。

360度カメラ型

現在、理想の一台とも言われているのが360度を録画できるタイプ。全天球カメラと呼ばれるものを使うことで側面など今まで死角になっていたエリアもしっかり録画できる。さらに走行時だけでなく駐車時の監視機能にも効力を発揮する。デメリットとしてはまだ価格が高いことと、閲覧に専用のビュアーアプリなどが必要な点。

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