確実に有無を把握したい「機能」は?
次に把握しておきたいのがドラレコの「機能」だ。以下のとおり、機能の有無によっては、いざという時に映像が残らない可能性が高いものもあるので注意が必要だ。
■録画モード/事故や駐車時の記録を残せるか?
多くのドラレコは、エンジン始動と同時に「常時録画」をおこなっており、記録メディアが一杯になると上書きされ、任意に録画スイッチを押した際には手動録画となり、映像が保護される。
しかし、いざという時の映像は録画後に一旦記録しないと、上書きされ消去されてしまう。
そこで、ぜひほしいのが、事故時に大きな動きや変化が起きる上下左右前後の加速度を検知する「Gセンサー」だ。
Gセンサー付きであれば、大きなG変化があった際の映像が保存され、肝心な事故前後の映像が残らないリスクは激減する。
録画モードでは駐車中の当て逃げなどの証拠になる「駐車中の記録モード」もぜひ欲しい機能だ。
駐車中の記録モードは、衝撃の検知や周囲を人がウロウロするといった異常があると録画を開始する。
録画時間は、バッテリーの内臓で(エンジン停止後の)「一定時間+異常発生時に録画開始」、「異常発生時に録画開始」、「設定したバッテリー電圧に低下するまで録画+異常時に録画開始」など、さまざまだ。
■GPS/事故時の状況把握できるデータ残るか?
GPS内蔵のドライブレコーダーなら事故が起きた地点、時間、スピードなどが記録されるので、証拠としての精度が向上し、事故原因の究明にも役立つ。
■音声録音機能
映像に加え、車内の会話や音声も記録できれば、事故の際の状況のより正確な情報となる。
■運転支援機能
ドライブレコーダーは、カメラで前方を監視していることもあり、クルマに純正で付く運転支援システムのような「先行車発進お知らせ機能」や「車線逸脱警報」といった機能を備えるものもある。
メーカー純正のドラレコの性能は?
まず、ディーラーオプションのドラレコは、汎用品に近いものなので、同じ自動車メーカーであれば車種による違いは少ない。
グレード(価格)が高くなるほどナビ連動、GPS、Gセンサー、駐車中の記録モード、後方カメラといった機能が充実する。これは市販品と同様で、市販品でいえば上級品に相当するものが多い。
市販品との大きな違いは、フロントガラスに純正の運転支援システムに用いるカメラやセンサーが装着されることに配慮し、カメラとユニットが別体となったドライブレコーダーも設定される点が挙げられる(ユニットはセンターコンソールなどに配置)。
市販品に比べ価格は高いが、カーナビと同じように保障期間は3年6万kmなどと長く、新車購入時なら値引きの一部になることも多いので、価格に納得できれば無難で手間のない選択肢といえる。
激安ドラレコは買ってOK?
ドライブレコーダーの普及により、通販サイトなどでは1500円から3000円といった輸入品の激安品も流通している。
激安ドライブレコーダーは、全体的に当たり外れが激しく、レビューなどを見ると商品によって「使い物にならない」から「充分使える」まで様々だ。
そのため現時点では「安物買いの銭失い」にならないように、聞いたことのあるメーカーの評判の良い製品を買った方がやはり無難だろう。
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