ペットを乗せる位置と快適空間
愛くるしい小型犬を助手席、あるいは運転手の膝の上に乗せて走っているクルマを見かけるが、これは絶対にNG。
場合によっては道路交通法違反に問われるだけでなく、万一の際、エアバッグの展開でケガをしたり、運転に支障が出たり、最悪の場合、愛犬が車外に放り出される危険があり、命にかかわる。
特に飼い主1人で乗っている時に「犬がさびしがるから」という理由でそうしているかもしれないが、基本は後席に固定した(シートベルトまたはチャイルドシートアンカー)クレート、キャリーバッグ、専用ベッドに乗せることが基本。
ワゴンやSUVで後席にも人が乗車する場合、ラゲッジに乗せることになるが、その際も固定したクレートなどに乗せたい。
どうしても小型犬を助手席に乗せたいというなら、ホンダ純正ドッグアクセサリーのホンダドッグシリーズにある「ペットシートプラスわん」を使うといい。
助手席にしっかりと固定でき、エアバッグの展開にも考慮された形状で、世界でほぼ唯一、安全に愛犬を助手席に乗せられるアイテムなのだ。
また、天気がよく、気持ちいいからといって、サンルーフを全開にするのもNG。愛犬に直射日光が当たり、ただでさえ暑がりの犬が熱中症になる可能性がある。エアコンの設定温度も、飼い主中心ではなく、暑がりの犬のために低めの設定としたい。
ドライブ時間(どの程度のタイミングで休憩をとるか)と乗せ下ろし
遠すぎる目的地を選ぶのも、愛犬同伴のドライブではNGだ。
ペット連れの連続移動時間は3時間まで、というのが、ペット先進国でもあるスウェーデン(3時間以上の放置、移動は違反となる)、あるいは日本でも東洋大学・国際観光学科「ペットツーリズム論」のシンポジウムでも話題に出た最大移動時間が3時間。
とはいえ、途中の高速道路のSA/PAなどで休憩させればOK。2時間に1回は愛犬を車外に出し、お散歩と排せつをさせ、お水を飲ませてあげたい。
狭い車内は酸素不足になりがちで、日常と違う窮屈な環境にいる犬にとって、クルマの長時間移動はストレスの原因になる。
ところで、高速道路のSA/PAなどで愛犬を乗せ下ろしする際、ノーリードで乗せ下ろしするのは絶対にNG、やめてほしい。
後席に乗せる場合はリードをつけたまま舗道側のドアから乗せ、奥に(車道/運転席側)に座らせてから、リードを外す。
下ろす際は車内でリードをつけてから、飼い主が先に降り、車外へ誘導する。犬は特にクルマから下ろす際、興奮して道路に飛び出す心配・危険があり、最悪の場合、他車にひかれてしまうことがあるので要注意である。
ペットと飼い主の食事(カフェやレストランにて)
ドライブ先の愛犬同伴可能なカフェやレストラン、愛犬同伴型宿のレストランで愛犬といっしょに食事をするのは、飼い主と愛犬どちらにとっても、とても楽しく幸せな時間だ。
が、愛犬が汚れた足のまま入店させるのはNG。愛犬同伴型宿では玄関に足洗い場があるのが一般的だが、それがないカフェやレストランでは持参したタオルなどで汚れた足をきれいにしてから(雨でぬれた被毛も要タオルドライ)入るのがマナー。
ドッグウエアを着せて入店すれば、店内の抜け毛汚れ防止にもなる。
そして許可なしに椅子の上に座らせる(座ってOKの場合は別)、テーブルの上に乗せる!テーブルの上のもの(飼い主用の料理)を食べさせるのもマナー違反、NGだ。
犬はフロアでくつろがせるのが正しく、わが家の場合はフロアに敷くマットを用意し、椅子に座っていい場合でも、椅子を汚さないように持参したカフェマットを敷くようにしている。
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