可変トルク配分4WD+トルクベクタリング機構
ハンドリング性能は、同乗なので、実感まではいかないが、クルマの挙動がスムーズなことと、ドライバーのステアリング操作が最小限ですんでいるように感じられた。
テスト車では、ハンドリング性能を高めるために、駆動だけでなく、ブレーキ制御も追加。路面と車両の状況により、変化するタイヤ摩擦力を最大に使えるように、前後の駆動力を配分している。
さらに4輪のブレーキを個別に制御することで、減速時以外でもブレーキ力を活用し、旋回性能を高めているという。
つまり、可変トルク配分4WDとトルクベクタリング機能を合わせたものといえる技術だ。この緻密な制御は、滑りやすい路面でも威力発揮し、アクセルコントロールで滑りやすい路面でも狙ったラインを走れるという。
運転を体験した人が、「これなら雪道も怖くないかも」というほどだから、滑りやすい路面でも、かなり安定感ある走りを可能としているようだ。
東京モーターショーではアリアコンセプトを世界初公開
すでに他社では2モーター式の4WDのEVを積極的に展開されているなか、日産は、前輪駆動車のみを展開してきた。それだけに新技術の公開により、量産EVのパイオニアである日産自動車としての維持を見せつけることで、存在感をアピールするのが狙いとなのだろう。
電動駆動4輪制御技術は、次世代の量産EV及びe-POWERモデルに搭載することを前提に開発を進めているものという。
日産は東京モーターショー2019でアリアコンセプトを世界初公開。2モーター式4WDのEVであるアリアコンセプトは市販化を前提としたモデルであると日産は公表している。
同乗試乗でさえ、その恩恵を感じられるほど完成度は高いので、今後、投入される電動車や拡大されるe-POWERモデルに搭載されるのは、間違いないようだ。
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