【マツダMX-30で突然復活!!】好きな人にはたまらない!!「観音開きドア」5選

マツダRX-8

販売期間:2003~2013年

RX-7の後継モデルとして登場したRX-8はリアシートの居住性を高めることが市販化への大前提だったので、4ドアクーペとするには観音開きドアの採用がベストだった

 RX-7の後継モデルながら、実用性を高めるために4ドアで登場したのがRX-8。形態は4ドアセダンながら、4ドアクーペと呼ぶにふさわしいエクステリアデザインを実現。

 クーペの後席の乗降性を高めるためにマツダが考案したのがフリースタイルドアで、リアドアは極小ながら、観音開きすることで後席への乗降性を高めていた。

 ただし、フロントドアを開かないとリアドアが開閉できなかったので、面倒と感じる人は多かったが、bBオープンデッキと違うのはクルマそのものに魅力を感じて購入する人がほとんどだったため、フリースタイルドアはウェルカムだった。

リアドアはフロントドアを開けないと開閉できなかったが、2ドアに比べて大幅に乗降性が向上したのでユーザーからはウェルカムだった

ホンダエレメント

販売期間:2003~2005年

遊び心を満載したエレメントはSUVとミニバンのクロスオーバーカー的キャラクターだったが、あえて塗装をしないパーツをチープと感じる人がいたのも事実

 2代目CR-VをベースにSUVとミニバンのクロスオーバーカー的キャラクターが与えられていたのがエレメントだった。

 北米マーケットありきのクルマで、10フィートのサーフボードを室内に搭載できるように設計されていた。生産もアメリカで、日本へは北米から約半年遅れの2003年から輸入するかたちで販売を開始。

 サイドアクセスゲートと呼ばれた後ろヒンジの観音開きタイプのリアドアを採用。全高が1790mmとたっぷりあったこともありドア開口部はかなり広く魅力的だった。

 アメリカでは後ろヒンジドアの場合はフロントドアを開かないと開閉できないようにするという法規があるため独立して開くドアは採用できなかった。

全長は4300mmと短いが全幅は1810mm、全高は1790mmあったたエレメント。全幅1800mm超えが当たり前になった今ならもっと受け入れられているのかも

 エレメントの輸入は2年少々で終わったが、アメリカでは人気があったため2011年まで長期的に販売が続けられた。

 エレメントが日本で受けなかったのは、大きなボディと未塗装のバンパーなどによりエクステリアをチープに感じる人が多かったためで、観音開きドアが不評だったわけではない。

トヨタFJクルーザー

販売期間:2010~2018年

FJ40ランドクルーザーをオマージュしたエクステリアデザインはレトロな感じ。2ドアのように見せるためにリアドアに観音開きドアを採用

 2018年1月に惜しまれつつ生産終了となったFJクルーザーは日本で販売されるSUVとして唯一観音開きドアを採用していた。

 FJ40ランドクルーザーをオマージュしたクラシカルなエクステリアに反してヴィヴィッドなボディカラーをラインナップするなど、パイクカー的に見られがちだが、走りの実力は高くマニアからもいまだに人気が高い。

 FJクルーザーが観音開きドアを採用したのは、FJ40ランドクルーザーが2ドアモデルだったため、4ドアでの登場が必須のなか、リアドアを目立たないようにするため。この辺りにトヨタの強いこだわりを感じる。

 北米仕様として開発されたため、エレメント同様に法規により独立で開閉できるリアドアは採用できなかったが、リアドアは90度以上の角度で大きく開くので使い勝手がよく、ユーザーからの評価も高かった。

リアドア自体は小さいが、長いフロントドアと合わせればドアを開けた時の開口部はかなり広くなる。リアシートの乗降性もよくユーザーの満足度は高い

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