なぜ観音開きドアは廃れてしまったのか?
観音開きドアを採用する最大の目的は、ドアの開口部を広く取り、リアシートの乗降性を高めるというもの。しかし特に日本ではこれはスライドドアで充分にカバーできる。ダイハツタントが先鞭をつけたスライドドアにピラーを埋め込んだタイプも登場している。
加えて観音開きドアは、パーツもノーマルドアと違うため互換性がなくコスト高になってしまうという難点もある。効率重視の現代のクルマ作りでは致命的ともいえる。
2000年以降に登場した観音開きドアのクルマではオリジン以外はフロントドアを開けないとリアドアが開閉できないというのは面倒だが、クルマそのものに魅力が備わっていれば、それが販売の足かせになることは少ないと思われる。
マツダMX-30が日本で販売されるのは早くても2021年以降となるが、まずは先行販売される欧州マーケットでの動向を注視したい。
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