クルマを降りた後も達人は怠けない
クルマに乗った後はメンテナンスが大事。ということでメンテナンスのプロにいろいろと「ツウ」なこと聞きました。今回はベストカーがお世話になっているガソリンスタンド、オブリプラーザ早稲田が伝授してくれたツウなふるまいだ。
「我々もクルマが好きなのでお客様がクルマを愛しているのか、それとも移動手段と考えているのかはすぐわかります」。やはり何気なく乗っていてもクルマを大切にしているかはすぐにじみ出るそうだ。達人らしい動作を聞いてみた。
「スタンドの入り口で給油口のフタを開ける」
給油口がどちらにあるかはいくらクルマ好きのスタンド店員でも迷うところ。スタンドに入ったらすぐ開けておくと給油スタッフにも気を使えるはずだ。見えないところをキレイにしているクルマも尊敬するという。
「ダッシュボードとかもそうですが、お釣りを渡す時などドアを開けた際にステップがピカピカだと目がいきますね」。
手が届きにくい場所こそキレイに。これは家の掃除も同じ? では編集部からも「ツウ」なメンテナンステクニックを何点か。タクシー運転手秘伝の雨天時のテクニック。
「雨で濡れたボディをぬれ雑巾でひと拭き」
実にワイルド。もちろん繊細なボディのクルマには推奨できないが、ワイルドに使うクルマならぜひ試してみてもらいたい。意外なほどホコリなどの汚れがキレイにスルリと落ちるとのこと。お次もお掃除のテクニック。
「クルマの窓は濡れ新聞紙で拭けば簡単にピカピカ」
これは家庭用のガラス掃除のテクニックから派生したもの。
しかし、新聞紙にはインクの油分が含まれていて、クルマのフロントウィンドウへの使用はくもりなどの原因になるので避けたほうが無難。じつはウーロン茶でも薄い油膜ならば簡単に除去できるので雨の日に気になった方はお試しあれ。
達人はクルマ界のウンチクも知っておくべし
達人ならこんなこと知っているべきという知識、そして誰でも達人っぽくなれる気取れる仕草を集めてみた。まずはこれ。
豊田を「トヨダ」と読む
トヨタ創業者の豊田左吉は「トヨダサキチ」と読むのだ。ひ孫で現在のトヨタ自動車社長の豊田章男氏も当然「トヨダアキオ」だ。濁点を取ることで画数が8画になり末広がりで縁起がいいことから社名は「トヨタ」になったそう。
ちなみにトヨタのお膝元である愛知県豊田市は「トヨタ」ってのも押さえると完璧。次はワインディングを走った後にしてみると「ツウ」な動作。
「前後のタイヤのトレッド面を手で触り何かを感じたようにうなずいたり首を傾げる」
これであなたも立派なタイヤマイスター。いいのです、雰囲気で。とにかく納得した表情ができれば完璧なのだ。最後にもうひとつ!!
「ボンネットを開けてフロントサスアッパーなどを見て、不意に何か感じたような難しい顔をしてクルマに乗り込む」
これをディーラー試乗でやったらそうとう怪しまれるか、タダ者じゃないと尊敬されるかの諸刃の剣なので要注意。雰囲気だけでも伝説のチューナーになれるはず。
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