激戦!! フィット、ヴォクシーなど21世紀に登場して生き残った「新登場車」たち

ダイハツタント

デビュー:2003年(2019年6月に現行の4代目デビュー)

背を高くしてスペース効率を高めて登場したはタントはデビュー時にはキワモノ的に見られていたが、軽自動車の最も人気のあるカテゴリーのパイオニアとして歴史に名を刻む

 スーパーハイトワゴン軽自動車のパイオニアで、新ジャンルを構築した功績は誰もが認めるところ。そのタントは当時のダイハツの主力であったハイトワゴンのムーヴよりもスペースユーティリティに優れることをセールスポイントとしていたが、ムーヴよりも販売台数は若干少なかったが一気にダイハツの屋台骨となった。

 2014年に初の軽自動車年間ナンバーワンに輝き、2017年9月にはデビュー以来累計200万台を達成。その後も2019年9月までに30万台オーバーを販売するモンスターだ。

 タントが切り開いたマーケットに、各メーカーが続々ブランニューモデルを投入し、今ではN-BOX、スズキスペーシアとともに軽マーケットに大きく君臨。

 新型も世界初、軽自動車初技術満載で気合十分。今や定番になっている。

新世代ダイハツのプラットフォームであるDNGAの採用によりユーティリティ面だけでなく走りが大きく進化した現行タントは魅力倍増!!

トヨタヴォクシー

デビュー:2001年(2014年に現行の3代目デビュー)

上下に分割されたヘッドランプはヴォクシーのアイデンティティで、ノアに比べてターゲットユーザーが若くワイルドな雰囲気が与えらえている
初代ヴォクシーと同時に登場したノアは落ち着いた感じのエクステリアデザインを採用。現行モデルでやや巻き返してきているが、ヴォクシーの人気が高い

 ライトエース/タウンエースノアの後継モデルとしてトヨタが2001年にマーケット投入したのがノア/ヴォクシー。商用車ベースから乗用車ベースとなったのがトピックだった。

 ノアという名称は20世紀から存在したが、姉妹車として登場したヴォクシーが大人気。おとなしいノアに対しワイルド路線のフロントマスクが若者に支持された。これはアルファードの姉妹車として登場したヴェルファイアも同じ。

 デビュー時にはノア/ヴォクシーと呼ばれていたが、現在ではヴォクシー/ノアとなっているように知名度、人気ともヴォクシーが上。おまけに今後展開されるトヨタの車種整理では、ノア、エスクァイアを統合してヴォクシーに一本化するという情報もあるくらい。

 熾烈な2Lクラスミニバンで確実に認知され、今後も進化を続けるのは間違いない。

初代からのワイルド路線を踏襲する現行ヴォクシー。ノアが白やシルバーが人気なのに対し、ヴォクシーはダークカラーの人気が高い

スズキスイフトスポーツ

デビュー:2003年(2017年に現行の4代目デビュー)

2003年に登場したスイフトスポーツを見て誰が現在の姿を想像しただろうか。走りの性能はよくても見た目はお世辞にもカッコいいものではなかった
2代目スイフトスポーツがスイフトスポーツの大きな転機となった。気持ちのいい走り、スタイリッシュなエクステリアはホットハッチの再来と歓迎された

 初代スイフトスポーツは、初代スイフトのマイチェン時に追加。ラリー北海道に出場したことで話題になった程度で、ユーザーの関心も大きくなかった。

 そのスイフトスポーツに転機が訪れるのは、2005年に2代目が登場してから。武骨な初代スイフトと対照的にスタイリッシュコンパクトの2代目を併売するある意味暴挙ともいえる販売方法をとったスズキだったが、その2代目スイフトをベースに仕上げたスイフトスポーツが一気に認知された。

 手軽に手に入れられる価格帯、ジャストサイズのボディ、軽快なフットワーク、パワーはないけど気持ちのいいエンジンなど長く途絶えていたホットハッチに胸を熱くした人続出。

 今では日本の宝とまで言われるスイフトスポーツの認知度は高い。

スイフトスポーツは現行で4代目となるが、初めて全幅が1700mmを超えて3ナンバーになったが、そのネガを指摘する声はない。正常進化を続ける日本の宝だ

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