【まさかの爆安or意外に高値??】懐かしの珍名車 驚きの中古車価格 7選

日産マーチBOX:1999年11~2001年4月

■中古車平均価格:19.8万~39万円(3台流通)

ホイールベースはそのままにリアオーバーハングを240mm延長しワゴン化。ボディサイズは全長3980×全幅1585×全高1450mm
ホイールベースはそのままにリアオーバーハングを240mm延長しワゴン化。ボディサイズは全長3980×全幅1585×全高1450mm

 日産マーチBOXは、先々代のマーチ(K11型)が1999年11月にマイナーチェンジされる際、なぜか追加された「マーチのステーションワゴン」です。

 小さな子供をもつ20〜30歳代のママさんをターゲットに作られたとのことで、ホイールベースは普通のマーチと同じ2360mmなのですが、リア部分を26cm延ばすことでス、テーションワゴンというか5ドアワゴンにしています。

 まあ商品企画の意図はわからんでもないですが、やはりというかなんというかマーチBOXは売れず、発売から2年もたたない2001年には早くもカタログから消えていきました。

 新車時価格は126.5万~141.8万円で、現在の中古車相場は……全国で数台しか流通していませんが、19.8万~39万円といったところ。この相場が上昇することは今後もないでしょう。なぜならば、「人と荷物が載せられる小ぶりでお安いクルマ」は、もっとカッコよくて便利なやつがほかにたくさんあるからです。

ハッチバックをモデル途中からワゴン化してラインナップに加えたという世界的に見ても珍しいクルマ
ハッチバックをモデル途中からワゴン化してラインナップに加えたという世界的に見ても珍しいクルマ
ダブルフォールディング式の後席を畳めばゴルフバッグが縦に積める
ダブルフォールディング式の後席を畳めばゴルフバッグが縦に積める
<strong>上の写真をクリックするとマーチBOXの中古車情報が見られます!</strong>
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インプレッサ カサブランカ:1998年12月

■中古車平均価格:29万8000円(1台流通)

インプレッサスポーツワゴン1.5をベースに当時流行していたレトロ調にしたカサブランカ
インプレッサスポーツワゴン1.5をベースに当時流行していたレトロ調にしたカサブランカ

 インプレッサ カサブランカは、1998年12月に5000台限定で発売された「レトロ顔のインプレッサ スポーツワゴン」。

 当時はクラシカルな顔つきの軽自動車が流行していたため、「じゃ、インプレッサでも!」という感じのノリで作ったのでしょうが、正直イマイチ売れませんでした。

 まあ「何を血迷ったのか……?」と言いたくなるほどアンバランスなデザインでしたので、それも当然だったと言えるでしょう。

 新車時価格は153.6万円。しかしながらその中古車は2019年11月半ば現在、筆者が確認できた限りでは1台しか流通していません。そして相場というか「その個体の価格」は29.8万円です。

 インプレッサ カサブランカの中古車相場は当然ながら(?)上がることはまずないはずですが、現在の相場(?)は意外とキープされるのかもしれません。

 なぜならばカサブランカは、その架装パーツ類だけは「カスタムの素材」として、ごく一部で微妙に人気があるからです……!

スズキX-90:1995年10~1997年12月末

■中古車平均価格:38万~67.9万円 (4台流通)

2ドア、2シーターのSUVという世界的にも珍しいスズキX‐90。生産台数は1348台。ボディサイズは全長3710×全幅1695×全高1550mm
2ドア、2シーターのSUVという世界的にも珍しいスズキX‐90。生産台数は1348台。ボディサイズは全長3710×全幅1695×全高1550mm

 「2シーターのクロスオーバーSUV」という、ちょっと(かなり?)謎なコンセプトで作られたのが、1995年から1997年までの約2年間だけ販売されたスズキ X-90。

 もともとは1993年の東京モーターショーの参考出品車でしたが、これが妙にウケたため、1995年10月に市販されてしまったのです。

 ベースは初代エスクードで、そのためX-90の車体構造は一般的なモノコックではなく、クロカン四駆に用いられることが多いラダーフレームです。

 搭載エンジンは最高出力100psの1.6L直4SOHCで、トランスミッションは5MTまたは4速AT。そして駆動方式は超本格クロカン同様のパートタイム式4WDを採用しています。

 わずか1400台弱が生産されたX-90の新車時価格は136万~149.8万円でしたが、中古車では絶滅傾向。2019年11月半ば現在は全国で4台の流通しか確認できず、それぞれの価格は38万~67.9万円。

 ここまで数が少なくなってしまうと「平均相場」も何もない感じになってしまうため、未来予想は非常に難しくなります。

 しかし、仮に「将来的に流通量がまあまあ増えたなら」という前提で考えるなら、X-90の中古車相場はそこそこ上がりそうな気もします。

 バブル崩壊後の1990年代後半には受け入れられなかった「2シーターのSUV」というトンパチなコンセプトも、飽食の時代と化した現在や、あるいは近未来であれば、ごく一部の人にはウケそうだから……というのが、そう考える理由です。

屋根はワンタッチで脱着可能なグラスルーフを持つTバールーフ構造で、室内側には天井トリムに合わせた素材のサンシェードが標準で付く。同社のカプチーノ同様、取り外した屋根を専用カバーに入れてリアトランク内に収納するが、リアウインドウは固定式で脱着や収納はできない
屋根はワンタッチで脱着可能なグラスルーフを持つTバールーフ構造で、室内側には天井トリムに合わせた素材のサンシェードが標準で付く。同社のカプチーノ同様、取り外した屋根を専用カバーに入れてリアトランク内に収納するが、リアウインドウは固定式で脱着や収納はできない
<strong>上の写真をクリックするとスズキX-90の中古車情報が見られます!</strong>
上の写真をクリックするとスズキX-90の中古車情報が見られます!

※本稿で登場する中古車価格は、2019年11月執筆時点の目安です

【画像ギャラリー】クロスロード、エレメント、インプレッサ カサブランカ、スズキX-90ほか詳細写真

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