■2026年から生産されるホンダの次世代1.5L e:HEVが軸
おそらくこの先15年くらいはBEVへの移行期で、それまではハイブリッドやプラグインハイブリッドが主流になっていくのがもっぱらの噂。
日産、ホンダの経営統合が始まると、プラットフォームの共有化は急にはできないが、ハイブリッドシステムの共有は、ホンダが主導して早急に行っていかないと日産が持たない。そんな悠長なことはいってられないほど追い詰められているからだ。
ホンダと日産の経営統合の話がまだ上がっていなかった2024年12月16日、ホンダは次世代1.5L e:HEVと次世代2L e:HEVを発表した。EVへ急速にシフトしていると思っていたら、実はハイブリッドも2年前から開発しており、それが今回お披露目されたのだ。
発表されたハイブリッド事業に関する資料を見ると、2023年に比べ収益性を2倍にし、ハイブリッドの販売台数の大幅な拡大、具体的には2023年の65万台から2030年には5倍の130万台を目指している。
コスト低減についても2026年モデルのハイブリッドは2023年モデルに対し、30%のコスト削減。さらに次世代1.5L e:HEVユニットはエンジン高効率領域を40%拡大し、燃費は10%以上(2L e:HEVも同様)向上するとしている。
車体軽量化に関しても完成車重量-90㎏とし、車体コスト-10%を目指す。新開発の次世代e:HEVシステムに軽量プラットフォームを組み合わせ、さらには切味鋭いシフトフィールが味わえるS+Shiftや電動AWDを組み合わせるという、抜け目のないハイブリッドシステムである。
2L e:HEVは2025年中に新型プレリュードから投入され、1.5Le:HEVは2026年から投入する予定。ホンダ・日産の経営統合が締結されるのは2025年6月とされていることから、充分間に合う。会見ではホンダ三部社長はプラットフォームの共用化などシナジー効果が出てくるのは2030年頃になりそうだと発言。
ホンダの次世代小型車用1.5L e:HEVは、ホンダ車、日産車、三菱車のコンパクトカーやコンパクトSUV、ミドルサイズミニバン、つまりフィットやノート、ヴェゼルやフリード、シビック、ステップワゴン、セレナなどに搭載される可能性が高い。ホンダにとっては台数増によるコスト削減効果は絶大で、日産にとっても、走りも楽しめるe:HEVが手に入るのだから願ったり叶ったりではないか。
ただし、ホンダ、日産、三菱のブランドは共に存続するので、デザインについては各社が独自色を出していくことになる。VWポロとアウディA3のような兄弟車(しかも3兄弟)が生まれるのが現実となりそうだ。
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