【放っておくと大惨事に!?】クルマの「SOS信号」 危険な異音15選とその対処法

【放っておくと大惨事に!?】クルマの「SOS信号」 危険な異音15選とその対処法

 クルマからはいろいろな音が出てくる。エンジンの回転音、排気音、タイヤのロードノイズなどなど、気持ちのいいものもあれば、不快になるものもある。その気持ちいい、悪いとは違い、『異音』には注意が必要だ。

 異音、すなわち異常音はクルマから発せられるSOSサインであったり、警戒警報的なものであったりするので聞き逃したり、気づいても放置していると重篤なトラブルにつながることもあるので最新の注意を払いたい。

 異音の種類によっては走行不可となるものもあるし、早期発見によりトラブルを未然に防ぐこともできる。どこからどんな異音がすると危険なのかを紹介していく。

文:ベストカーWeb編集部/平野学、中里慎一郎、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】異音と連動させて覚えておきたい警告灯


エンジン、モーター、補機類の異音

クルマからはいろいろな音が出る。異音はクルマからのSOSサインで聞き漏らしするとトラブルが大きくなったりする。新しいクルマもトラブルフリーではない

★カリカリ・キンキン・カンカン(走行中)

 これは冷却水不足によるオーバーヒート状態にある時に発生する異音で、カリカリはオーバーヒート初期、キンキン・カンカンとカン高い音に変化するともう末期症状で、エンジンの回転数が一定しなかったり、水温、油圧などの警告灯が点灯しているケースが多い。

冷却水漏れによってエンジンはオーバーヒート状態になってしまう。外的要因で漏れる場合もあるが、運転前に冷却水の残量のチェックを習慣づけたい

 この状態のまま走行を続けていると、エンジンが焼き付く→エンジン破壊という最悪のケースもり、修理費は恐ろしく高くなる。

 安全な場所に速やかにクルマを止めるのはもちろんだが、重要なのは冷却水が残っているのかどうかの確認で、残っていればエンジンを切らずにアイドリング状態で待機、残っていなければエンジンを切ってそれ以上進行しないように対処しなければいけない。

音と同時に警告灯でもSOSサイン、警戒警報は発せられる。一般的に黄色よりも赤色の警告灯が点灯は危険サインだから見逃し厳禁

★ガラガラ(アイドリング時/走行中)

 冷却水を循環させるウォーターポンプのベアリングが故障している時にガラガラという音がしやすい。放置しているとオーバーヒートやシャフト折れの原因となるので要注意。即走行不可ではないが、高速道路を避けて整備工場、修理工場に持ち込むのが先決。

★ゴロゴロ(アクセルオン時)

 潤滑油であるエンジンオイル不足により、エンジンのクランクメタルやコンロッドメタルが摩耗している状態。重い打音が出たら摩擦により溶け出していることもある。

 すでに手遅れとなっている場合も多いが、速やかに安全な場所にクルマを停止。異音を放置して走行を続けると、エンジンが破壊するケースもある。

クルマにオイルはあって当たり前だがメンテナンスフリーではない。オイルの劣化の具合、量は定期的にチェックするようにしたい

★キュルキュル(アイドリング時/走行中)

 エンジン回転数を上げると、歩いている人も振り返るほどの大きな音がする。非常に不快な音で、ファンベルトをはじめとするベルト類が緩んでいたり、滑っているのが原因だ。

 ファンベルトが切れるとオーバーヒートを誘発するので要注意。音量も大きいので聞き逃すことはまずありえない。

★キーン(走行中)

 ハイブリッドカーやEVの場合、走行中にキーンという音がする。一般的にモスキート音と呼ばれるもので、高周波のため加齢状態によっては聞こえないケースも多いが、このキーン音が大きくなったら、モーターや制御関係に不具合が出ている可能性がある。

 すぐに停車する必要はないが要整備。

ハイブリッドカー、EVはモーターを搭載しているため走行中に高周波のキーン音が出るケースが多いが、普段より大きくなった、急に聞こえるようになったら警告サイン

★ガタガタ(走行中)

 ハイブリッドカーを運転中に、ガタガタとパワーユニットから音がするようになったら、エンジンマウントの劣化しているケースがほとんどだが、制御系の不具合の可能性もあるのでこちらも要整備のこと。

初代プリウスのように古いハイブリッドカーに乗る場合、モーターや制御系にいつトラブルが発生したてもいいように心構えが必要

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