スペシャルなクルマであることを納得させる車両価格
パワーユニットはハイラックスからに搭載されている2L、4気筒OHVの3Y-E型となる。97ps/16.3kgmの動力性能を発生し、オーバードライブ機構付きの4速ATと組み合わされ、車重1480kgのボディに対して十分なパフォーマンスを発揮した。
ちなみにトヨダAA型のエンジンは、4サイクル水冷直列6気筒OHV。3389ccの排気量で、最高出力65ps、最大トルク19.4kgmで、トランスミッションは3速MTが採用されていた。
生産はすべて手作業であることから、販売台数は100台に限られた。車両価格は817万円に設定されていたが、1996年当時に最高級サルーンとして販売されていたセルシオの価格が500万円台だったことを鑑みると、トヨタクラシックがいかにスペシャルなクルマだったかがわかる。
登場から28年を経て、わずか100台のうちの数台が中古車市場に流通しているようだが、もちろん相場は高値安定。トヨタ初の純国産車をモチーフにしたメモリアルな1台とあって、今後はさらにプレミア相場になる可能性は大いにある。
かなり好事家向けのクルマではあるが、進化しすぎた現代のクルマに対するアンチテーゼとして、あえて入手してみるのも一興であり、1930年当時に豊田喜一郎が抱いた「日本人の頭と腕で国産大衆車を」というトヨダAA型に込められた想いの一端が垣間見られるかもしれない。
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コメント
コメントの使い方名古屋市内ですが、千種区の方で1台だけ停まっているのを見かけますね。時々走ってるのも見ますが、本当にレアなんですね……
しかもカラーがサムネイルと同じカラーで……
40年以上豊田市で生活したけど、クラシックとレクサスLFAにはお目にかかることが無かった。特装車と考えれば、1点もののフードワゴンよりはレア度低いんだけど、営業であちこち行くなんてことも無いから、目撃する機会はコレクターのガレージに出入りするくらいだろうね。