百花繚乱! 2Lターボ対決
続いてシビックタイプR、ルノーメガーヌRS トロフィーR、メルセデスA45 AMGの最新ハイパワー2Lターボ対決。
やっぱりシビックタイプRのゼロヨン、気にならないわけがない! 先の2台と異なりシビックRは3ペダルの6MT。ここは山野選手の腕の見せどころだ。
まずは様子見のためスルリとスタート。動き出したところでガバリとアクセルを踏んだ瞬間、トラクションコントロールONにもかかわらずタイヤはいとも簡単にグリップを失う。
2速、3速とシフトアップしてもアクセルをグイと踏み込むと軽くホイールスピンをしながら加速を続けていく。このあたり、381㎰/48.4㎏mとよりハイパワーながら4WDを採用するベンツA45 AMGとは対照的。
A45は一瞬のスキッドのあとはGT-Rのように、まるでワープでもするかのように視界から消えていく。4WDの威力を改めて実感させられる。この中間的なのがルノーメガーヌRSで、FFなのだがシビックRよりトラクションはよさそう。
「シビックのエンジンはとにかく全域トルクバンド。2000回転以上だったらどの回転域でもどのギアでも同じようなトルク感、レスポンス感でグイグイ加速していく。
ただ、さすがにこのパワーをフロントタイヤだけで受け止めるのは厳しいね。メガーヌRSは意外と扱いやすく対照的。
ターボというよりV6の3Lみたいなトルク感のエンジン。トルクの出方が穏やかなのでシビックほどトラクションを気にする必要はなく、アクセルを踏んでいける。
ベンツA45 AMGは2ペダルAMTの4WDなのでアクセル全開で踏んでいるだけで12秒780。
コンフォートモードなら街中を普通に乗るにも快適だし、スポーツモードにすれば高回転まで引っ張って素早いシフトアップをしてくれる。ある意味、最も現代的なハイパフォーマンスカーだよね」
そう山野選手は語る。
ゼロヨンテストは今後もあるのか?
ベストカーでは1978年の創刊から3号目ではやくもゼロヨンテストを実施。1985年から1989年の間に発行されたベストカー107冊のうち、ゼロヨンテストを掲載した号はなんと64回。
全体の約60%もゼロヨンテストを掲載していたのだから、最近ゼロヨンがご無沙汰で寂しいという声もちらほら。
さらに「昔は夜中にテストをしてたんだよね……」とベテラン編集部員は目を細めて言う。ここにきてなんとベストカー2017年1月26日号で、深夜の最高速&ゼロヨンテストが復活予定。気になりませんか、このクルマたちの限界性能?
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