【ヤリスGR-4、WRX、NISMO…】今買っておくべき 走って楽しいクルマ5選

いまどき貴重な1.6Lターボ+5MTのノートNISMO S

ワークスチューン、NISMOによる専用セッティングが施されたノートNISMO S。ボディサイズは全長4190×全幅1695×全高1515mm。車重は1080kg。エンジンは140ps/16.6kgmを発生する1.6L、直4
ワークスチューン、NISMOによる専用セッティングが施されたノートNISMO S。ボディサイズは全長4190×全幅1695×全高1515mm。車重は1080kg。エンジンは140ps/16.6kgmを発生する1.6L、直4

 ノートは2020年9月に新型にフルモデルチェンジするが、おそらく新型ノートにはラインナップされないと予想されるのが、ノートNISMO Sだ。

 現行ノートには、1.2LエンジンのノートNISMOやe-POWER NISMO、e-POWER NISMO Sが用意されているが、1.6Lのガソリンエンジンに5速MTを組み合わせた“昔ながらのホットハッチ”はノートNISMO Sだけ。

 このNISMO Sの1.6L、HR16DE型エンジンは専用シリンダーヘッドと専用ピストンにより、高い圧縮比を実現。

 さらにカムシャフトのハイリフト化、専用吸排気システムの採用などにより、吸排気効率を最適化。低回転域から高回転域までリニアに高トルクを発生させる出力特性を実現。

 スペック的には140ps/16.6kgmと地味ながら、高回転まで引っ張ると勇ましいエキゾーストノートを聞かせてくれる。

インテリアもノートNISMO専用のスペシャルな内容。5速MTとクイックなステアリングレスポンスにより軽快な走りが楽しめる
インテリアもノートNISMO専用のスペシャルな内容。5速MTとクイックなステアリングレスポンスにより軽快な走りが楽しめる

 さらに装着されるブリヂストンPOTENZA S007タイヤを日本初採用。そのポテンシャルを最大限に引き出すためにサスペンションも効果的なチューニングを行い、クイックなステアリングレスポンスを実現している。

 しっかり減衰力を出しながら、きちんとサスペンションが動いていて乗り心地がいい。

 もちろん、ブレーキも手抜かりなし。リアディスクブレーキの採用やブースター倍率の最適化など、スポーツ走行に最適な制動力とコントロール性を向上。パワーステアリングも操舵力を最適化している。

 価格は237万1600円。昔のホットハッチに戻りたい、というアナタにはピッタリかもしれない。

2020年3月末までの期間限定モデル、フェアレディZ 50周年アニバーサリー

2020年3月末までの期間限定の特別仕様車、フェアレディZ 50thアニバーサリー。赤/青/白のトリコロールの“BREカラー” が特徴。ボディサイズは全長4260×全幅1845×全高1315mm。3.7LのVQ37VHR型DOHC V6は336ps/37.2kgm。車重は1500kg
2020年3月末までの期間限定の特別仕様車、フェアレディZ 50thアニバーサリー。赤/青/白のトリコロールの“BREカラー” が特徴。ボディサイズは全長4260×全幅1845×全高1315mm。3.7LのVQ37VHR型DOHC V6は336ps/37.2kgm。車重は1500kg

 2008年12月に登場した現行Z34型フェアレディZはすでにデビューから11年が経過し、次期Zの登場は2021年と予想されている。

 そんななか、2019年5月24日から予約注文が開始され、2020年3月末までの期間限定モデルとして同年7月から発売となった、フェアレディZの生誕50周年を記念した限定モデル「フェアレディZ 50thアニバーサリー 」に注目したい。

 ファレディZが誕生してから50年、そのアニバーサリーモデルにも貴重な6MTが用意されている。おそらく次期フェアレディZは電動化されるので、純ガソリンエンジン車+6MTを味わっておきたい人にはおススメだ。

 このフェアレディZ 50thアニバーサリーは、1970年にアメリカのSCCA(スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ)のレースで優勝した「Datsun 240Z BRE」のデザインを再現。

 ベースグレードは「フェアレディZ」で、ブリリアントホワイトパールのボディにバイブラントレッドの組み合わせと、ブリリアントシルバーのボディにダイヤモンドブラックの組み合わせの2種類のカラーリングを設定。

 また、フロントフェンダーにステッカーを、リアには50周年記念を象徴するバッヂを追加するとともに、ホイールリムにレッドラインを追加した19インチアルミホイールを採用している。

 インテリアには、センターストライプを施したアルカンターラ表皮のステアリングホイールのほか、専用キッキングプレート、専用カラーのシフトノブ、専用ステッチを施したパワーシートやドアトリムを採用。

 さらにシート、シフトノブまわりやメーター内に50周年記念ロゴを配するなど、多くの専用装備で50周年の特別感を演出したという。

 ひと言で言うとこのモデルは、現行Zの標準仕様に「デコ・チューン」を施したもので、昨年発売された片山“イエロー”をボディカラーを基本とした「Heritage Edition」と同様の仕立てだ。価格は6MTが467万3900円、マニュアルモード付き7速ATが475万3100円

 Z34の走りの印象は、ドイツ車的に足回りを固めて上下動を抑え込むようなことはせず、微妙に加減してボディの動きを止めていることがわかる。

Z 50thアニバーサリーモデルのインテリアは、レーシングカーをイメージさせるセンターストライプを施したアルカンターラ表皮のステアリングホイールのほか、専用キッキングプレート、専用カラーのシフトノブ、専用ステッチを施したパワーシートやドアトリムが採用
Z 50thアニバーサリーモデルのインテリアは、レーシングカーをイメージさせるセンターストライプを施したアルカンターラ表皮のステアリングホイールのほか、専用キッキングプレート、専用カラーのシフトノブ、専用ステッチを施したパワーシートやドアトリムが採用

 あくまで乗り心地を損なわず、長距離移動を快適に過ごせるというのは各世代のZに共通するキャラクターであり、足回りのセッティングに関する考え方はGTカーそのものだ。

 Z34はフーガとともにVQ37VRH型を搭載するが、スカイラインの搭載エンジンはすでに3.5L、V6ツインターボのVR35DDTT型に移行しているから、すでに旧世代といえる。

 VQ37VHR型もスポーツカーらしい野太い排気音とともにスムーズに回り、トルクも充分なのだが、いかんせんシャープな印象は少々薄い(L型以来の伝統?といってしまえばそれまでだが)が、古典的ではあるが純然たるスポーツカーとしても見た場合、大変貴重なモデルといえるかもしれない。

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