トヨタ RAV4ソフトトップはキムタクのCM起用で大ヒット!! ライトクロカンブームを作った時代の寵児!!! こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】

200万円を切るプライスで手に入る買い得な遊びクルマ

 搭載されるエンジンは、直列4気筒DOHCの2.0Lで、最高出力135ps、最大トルク18.5kgmを発生する。1260kgという車重に対しては十分なパフォーマンスで、街なかでも抜群の機動力を発揮した。トランスミッションは4速ATと5速MTの2種類から選べ、駆動方式はフルタイム4WDとなる。

 足まわりはフロントがマクファーソン・ストラット、リアがトレーリングアーム付きのダブルウィッシュボーンを採用。シティSUVに分類されるが、オフロード走行を想定して十分なサスペンションストロークが確保されていた。

 また、フルタイム4WDによってハードな悪路でも走破性を確保しながら、軽量なボディによってもたらされる軽快なフットワークは乗用車的で、当時の主流だったクロカンSUVとは一線を画す運転感覚が味わえた。最小回転半径がわずか5mに設定されていたことも相まって、細い路地や林道でもスマートに乗りこなせる身軽さを持ち味としていた。

インテリアは基本的にハードトップモデルと同様のデザイン。使い勝手重視のつくりで、シートはポップな雰囲気となっている(写真はハードトップモデルのもの)
インテリアは基本的にハードトップモデルと同様のデザイン。使い勝手重視のつくりで、シートはポップな雰囲気となっている(写真はハードトップモデルのもの)

 コンパクトながら実用性も兼ね備えたSUVで、オープン感覚も味わえるという特徴を持ち、しかも車両価格が186万9000円~199万8000円と手頃だったのは、遊びグルマとして選ぶには最高の1台と言っていい。

 街中でもサマになるし、アウトドアレジャーで自然の中でも似合うなど、どんなシチュエーションにもマッチする。

 電動開閉式ではなく、開閉作業も良好とは言い難いため、「オープン感覚を手軽に楽しめる!」というわけにはいかないが、SUVならではの着座位置の高さがもたらす広い運転視界は、心地いいクルージングを提供してくれる。今どきのSUVでは決して味わえない感覚だ。

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