■これぞ人類の悲願。空「も」飛べるクルマ
「空も飛べるクルマ」の歴史は意外と古く、1947年にはアメリカの「コンベア118型」がテスト飛行に成功し、1952年には「エアロカー」が特許を出願し、後に市販もされている。
で、最近も空飛ぶクルマ業界は静かに盛り上がっていて、極めつきは“通勤飛行機”というコンセプトの「トランジション」だ。
アメリカの名門マサチューセッツ工科大学(MIT)を卒業したパイロットたちが設立したテラフージア社が開発製造しているもので、飛行場で離陸した後は約180km/hで700km以上の連続飛行が可能。
着陸後は最速105km/hのクルマとしてフツーに走行可。地上走行時に邪魔になる翼はわずか30秒で格納可能だ。ちなみに地上での燃費は12.4km/Lらしい(意外といいかも)。
そして、垂直離着陸が可能なPHEV仕様も現在開発中。MIT、すげぇ!(文/フォッケウルフ)
●DATA:最高速度:105km/h/最高飛行速度:約180km/h/最大航続可能距離:約790km/価格:約2850万円
■車内に台所「も」付いているクルマ
走るだけでなく車内で料理「も」できるクルマがキッチンカーと呼ばれる車両。イベント会場などで見かけるが、食いしん坊にはたまらない存在。
料理好きなら一度はこの車内で腕を振るってみたいものだが、キッチンカーのレンタルもあるというからその気になればすぐにでも実現可能だ。
例えば「ロイヤルケータリング」(東京都国分寺市)では写真のトヨタアーバンサポーターを1日3万円からレンタル。オプションとして五徳1500円、業務用炊飯器2000円などもある。
車内にはテーブル型冷蔵庫や2槽シンクなどが充実し、まさに台所「も」付いているクルマといえる。これ一台を借りて広場でみんなでワイワイやると楽しそうじゃないですか、ね!
●DATA:2槽シンク、冷蔵庫など/レンタル元:ロイヤルケータリング
■寝ること「も」できる、お洒落な軽キャンパー
お次は泊まること「も」できるクルマ。ご紹介するのは今や大人気の軽自動車ベースのキャンパー。小さい軽でもしっかり眠れて泊まれるのです。
ワーゲンバス仕様のカスタムモデルで知られる「キャルステージ」(大阪府堺市)おすすめの軽キャンパーが写真のモデル。
1947年から発売していたシトロエン「Hバン」をモチーフにしたクルマでポップアップルーフ付き。ベース車両は現行エブリイで、車両代別のカスタム費用は190万円前後。「キャンピング仕様の場合は、その都度お客様の要望に合わせた内容で製作しますよ」とキャルステージの方。
「あぁ~、寝てみたい」と思った方はウェブを見るべし。
●DATA:ベース車両:現行エブリイ/予算や用途に合わせて製作/販売元:キャルステージ
■車両好きは涙するにちがいない。線路「も」走れるクルマ
クルマ好きと鉄道好きが泣いて喜びそうなクルマである。線路も走れるクルマといえばベンツウニモグの軌陸車がおなじみだが、あちらは専用の車輪を付けた場合は線路上しか走ることができない。
が、JR北海道が試験的営業運行をしていた「DMV(デュアル・モード・ヴィークル)」は、道路とレールを双方向に走ることができるという、まるでルパン三世のチンクエチェントのような(?)夢の乗りものだ。
道路走行モードからレール走行モードへの切り替え時間はわずか10~15秒という早ワザだ。動力源はディーゼルエンジンで、ゴムタイヤと金属車輪の両方を備え、道路走行時は金属車輪を持ち上げてゴムタイヤのみを使う。
運行期間中は累計2000人以上の乗客を乗せたが、2008年11月で試験的営業運行はひとまず終了。残念!(文/フォッケウルフ)
●DATA:全長7.35×全幅2×全高2.6m/総重量:約6.2t/最高速度:70km/h/定員:16名/価格:約2000万円







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