【RX-7 300万円、80スープラ400万円…】あのころ憧れたクルマは今いくら?

【50代】トヨタソアラ(2代目)/1986年1月~1991年5月

販売期間がバブル期と重なったため発売から約5年間で30万台以上を売り上げる大ヒット作となった。グレードは下からVZ、VX、2.0GT、2.0GTツインターボ、3.0GT、3.0GTリミテッド。エンジンラインナップは2Lが1G-EU、1G-GEU、1G-GTEU、3Lが7M-GTEUをラインアップ。7M-GTEUはターボと空冷インタークーラー装着により当時日本のメーカーでは最高の230ps/33.0kgm(SAEネット値)を発生していた
販売期間がバブル期と重なったため発売から約5年間で30万台以上を売り上げる大ヒット作となった。グレードは下からVZ、VX、2.0GT、2.0GTツインターボ、3.0GT、3.0GTリミテッド。エンジンラインナップは2Lが1G-EU、1G-GEU、1G-GTEU、3Lが7M-GTEUをラインアップ。7M-GTEUはターボと空冷インタークーラー装着により当時日本のメーカーでは最高の230ps/33.0kgm(SAEネット値)を発生していた

 今現在40代の人の「クルマ的青春ど真ん中」が1990年代半ば頃であるとしたら、50代の人のそれは「1980年代半ば頃」ということになる。テレビ画面では「オレたちひょうきん族」が流れ、世の中全体としてはバブル前夜あるいはバブル初期だった時代だ。

 その時代の若衆が「憧れたけど買えなかったクルマ」としては、2代目トヨタ ソアラが筆頭に挙げられよう。

 NTT株の新規上場で世間が大騒ぎになっていた1986年初頭に発売された2代目ソアラ。その3.0GTが搭載した7M-GTEUエンジンは、ターボチャージャーとインタークーラーにより当時国産車としては最強の240psを発生。

 当然ながら多くの若衆がそれを欲したが、支払総額で400万円を軽く超えるソアラ3.0GTを買える(もしくは買ってもらえる)若者はひと握りでしかなかった。

 だがそんな2代目ソアラも、現在の中古車相場は50万円前後からで、3.0GT/3.0GTボリュームゾーンは100万円前後。「果たせなかった夢を今こそ……」と夢想してしまいがちな相場といえよう。

上の写真をクリックするとソアラの中古車情報が見られます!
上の写真をクリックするとソアラの中古車情報が見られます!

【50代】トヨタセリカXX(2代目)/1981年7月~1986年2月

シャープな造形とリトラクタブルヘッドライトのエクステリアに憧れた人も多かったのではないでしょうか。写真はCd値0.35とソアラよりも優れた空力特性と前面投影面積の小ささで日本車としては久々となる200km/hオーバーを記録した2800GT
シャープな造形とリトラクタブルヘッドライトのエクステリアに憧れた人も多かったのではないでしょうか。写真はCd値0.35とソアラよりも優れた空力特性と前面投影面積の小ささで日本車としては久々となる200km/hオーバーを記録した2800GT

 2代目トヨタ セリカXXも「憧れてました」という50代男が多いクルマだ。というか、こちらのクルマは1981年のデビューであるため、正確には「中学生ぐらいから2代目XXに憧れていて、18歳になったらさっそく買ってやろうと思っていたのですが、実際は高くてなかなか……」という感じだろうか。

 1978年登場の初代XXはややゴテゴテとしたデザインだったが、こちら2代目はシンプルな直線基調のクーペフォルムと「男の憧れナンバーワン」と言える(?)リトラクタブルヘッドライトにより、今見てもかなりカッコいい。

 ちなみにリトラクタブルヘッドライトを採用したおかげで2代目セリカXXのCD値は0.35と、その空力特性はソアラより優れている。そして最高速度は夢の200km/hオーバーだ。

 現在の中古車相場は160万~320万円といったところ。流通量は少なめだが、前オーナーや販売店による気合の入ったレストアが施された物件がほとんどなため、当時の「憧れ」を「現実」に変えたいと本気で思っているならば、探してみる価値はある。

上の写真をクリックするとセリカXXの中古車情報が見られます!
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【50代】ホンダプレリュード(2代目)/1982年11月~1987年4月

今50代の人にとってデートカーといえば高額だったソアラよりも2代目プレリュードだったのではないだろうか。今思えば当時カッコよくて免許を持っている20代なら誰しもが憧れていたクルマでした
今50代の人にとってデートカーといえば高額だったソアラよりも2代目プレリュードだったのではないだろうか。今思えば当時カッコよくて免許を持っている20代なら誰しもが憧れていたクルマでした

 1980年代は、2代目ソアラなどの比較的ガチなハイパワーモデルに憧れていた青年が多かった。しかし同様に多かったのが、いや、たぶんそれ以上に多かったのが、「デートカーを買って女の子とヨロシクしたい」と熱望していたものの、当時はそれを果たせなかった純情青年諸君だ。

 1980年代半ばに隆盛をきわめていたデートカーといえば、なんといっても2代目ホンダ プレリュード。

 低くスタイリッシュなクーペフォルム+リトラクタブルヘッドライトは(当時)女子ウケが良く、125psの程よい1.8Lエンジンも、峠はさておきデートには最適だった。

 そして新車価格も200万円前後とお手頃だったわけだが……それを「お手頃」とは思えないビンボー青年のほうが当時は多かったはず。

 「アノウラミハラサデオクベキカ……」ということで2代目プレリュードを今になって買い、モテなかった頃(?)のリベンジをするのもいい。

 だがその中古車は超希少だ。筆者が確認した限りでは全国で3台のみが販売されており、相場は70万~90万円前後。ただし、屋内保管のワンオーナー車には200万円級の値札が付いている。

助手席のリクラニング機構のレバーが助手席の運転席側にあり、運転席に座る男がこのリクライニングレバーを使って女の子が座る助手席の背もたれを倒すことができた
助手席のリクラニング機構のレバーが助手席の運転席側にあり、運転席に座る男がこのリクライニングレバーを使って女の子が座る助手席の背もたれを倒すことができた

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