熟成期に入ったレクサスの苦悩と明るい未来

レクサスLMの日本導入はあるのか?

アルファードベースのレクサスLMの日本導入予定は今のところないという
アルファードベースのレクサスLMの日本導入予定は今のところないという

 トヨタはレクサスブランドを立ち上げた当初「ミニバンジャンルには参入しない」とのスタンスを明言していた。

 しかしながら、マーケットニーズがあり、ライバルのベンツ、BMW、アウディが相次いでワイドバリエーション化でジャンルを拡大している昨今では、バリエーションに制限を設けることは得策ではないという考え方に変わるのは自然の流れといえそうだ。

 気になるのは中国向けに投入するラグジュアリーミニバンの「LM」の国内投入に踏み切るのはいつかということである。

 同モデルはトヨタブランドの「アルファード/ヴェルファイア」をベースにVIPが乗る2列シート4人乗り仕立てとしている。

 パワーユニットは3.5L、NA&同ハイブリッドを搭載することが有力。日本仕様は存在しないというのが、現時点での見解のようだが、こちらも近い将来、路線変更する可能性は十分にある。

 トヨタはレクサスブランドを国内で立ち上げる当時「レクサスブランドの販売でベンツ、BMWのシェアから20%取得するのを当面の目標としたい。」とコメントしていた。

 ところが日本での立ち上がりから15年以上が経過した今日でも達成できておらず、ベンツ、BMWは引き続き日本でのシェアを伸ばし続けている。

 今後、レクサスブランドが一段と販売を伸ばすには商品ラインアップの強化と販売サービスネットワークを充実拡大させる必要がある。トヨタブランドは2025年までに2017年時点での約60車種を半分に減らす戦略を進めている。

 こうしたなかでレクサスは逆に車種をさらに拡大する方向で態勢の強化策を展開している。したがって今後はベンツ、BMWと同じようなプレミアムモデルにおけるフルラインナップ態勢を整える方向に舵を切るものと思われる。

【画像ギャラリー】デザインに力がある現行レクサス全モデルの詳細写真

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