さらにルーフライニングのインシュレーター厚2倍にアップ、インパネ統合インシュレーター厚約15%アップ、フロントフロアカーペットにフィルム層追加など、防音材の最適配置や追加で、エンジン始動音低減とロードノイズの静粛性が向上したということです。
実際に走ってみてどうか? 走り出しから違います。市街地で普通にアクセルを踏んで加速していく時のスムーズさにまずは驚きます。さらに巡行時、ハイブリッドは、エンジンのオンオフにより切り替えが不快に感じることが多いのですが、それもうまく抑えられています。
コンパクトSUVはホイールベースの短さやコストをかけないサスペンションにより、乗り心地があまりよくないのが普通ですが、このヴェゼルe:HEVは、下からコツコツという突き上げもなく、乗り心地は上質です。
市街地からワインディングへ登っていく時に、明らかに違うと感じたのはハンドリングのよさと静粛性の高さです。アクセルを踏み込んでいってもリニアに反応しますし、コーナー手前からステアリングを切っていっても思い通りにトレースしていきます。さらにSPORTモードに切り替えてアクセルを踏むと応答性が俊敏になるので、走りが実に楽しいのです。
静粛性については、高い速度域を走行しても、1クラス上の静かさです。これはレーンチェンジ時にアクセルを踏み込んだ際も同じ印象でした。とにかくハイブリッドモードの切り替えがスムーズで、ストレスを感じないので、それに輪をかけて静かだと感じるのかもしれません。
コンパクトなサイズで軽快で運転しやすい、ストレスを感じないスムーズな加速フィール、上質な乗り心地とバランスよく両立させているリニアなハンドリング。
タイプRでもない、RSでもない、普通のヴェゼルe:HEVも大穴というか、自信を持っておススメできる快速ハイブリッドではないでしょうか。この10月にはヴェゼルにRS(e:HEV)が設定されるという情報も入ってきているので期待して待っていましょう。

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