米国カスタムカルチャーの伝道師「MOONEYES」と、RCカーの老舗「京商」が驚異のコラボを果たした。ベースとなったのは、70〜80年代のアメリカンバンを彷彿とさせるゴツイ車体だ。デスクに飾ればガレージ気分、走らせれば豪快なアクション。大人の遊び心を刺激してやまない最強マシンをポチッとな!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:京商
【画像ギャラリー】マッドバンの細部はここからたっぷり見て!(27枚)画像ギャラリー古き良きバン・カルチャーを体現した、唯一無二のボディデザイン
このコラボレーションモデルの最大の魅力は、なんといってもそのベース車両のチョイス。採用されたのは、京商が独自にデザインしたオリジナルモデル「マッドバン」だ。
その名の通り、1970年代から80年代にかけてアメリカ全土を席巻した「バン・カルチャー」への熱いリスペクトが込められている。
角張ったボクシーなフォルム、武骨なフロントグリル、そしてボディを守るように装着された強固なバンパーガード。それらすべてが、かつてのアメリカのハイウェイを我が物顔で走っていたフルサイズバンを完璧に再現しているのだ。
そこにMOONEYESの象徴である鮮烈なイエローと、お馴染みの「アイボール」ロゴが加わることで、西海岸のホットロッドな雰囲気が爆発した。単に色を塗っただけではない。ライトバケットやミラー、ドアノブといった細部のディテールに至るまで徹底的に作り込まれており、プラスチックの質感を感じさせないリアルな仕上がりとなっている。
リフトアップされた車高と、大きく張り出したオーバーフェンダーに収まる大径タイヤが醸し出す「塊感」は圧巻の一言。部屋のインテリアとして飾れば、そこは瞬時にカリフォルニアのガレージへと変貌するだろう。この圧倒的な存在感こそが、目の肥えた大人たちを瞬時に虜にしてしまう理由なのだ。
見掛け倒しではない、京商の技術が詰まった「暴れ馬」の走り
しかし、このマシンの真骨頂は、その美しいボディを泥だらけにして走らせたときにこそ発揮される。
タイトルにある「ゴツイ」という表現は、伊達ではない。車体の下に隠されたシャシーは、京商が誇る本格ツーリングカー「フェーザーMk2」をベースに、悪路走破性を極限まで高めたタフな設計となっている。
長いサスペンションストロークと四輪駆動のパワフルな駆動系により、砂利道だろうが芝生だろうが、道なき道をグイグイと踏み越えていく。
特筆すべきは、そのダイナミックな挙動だ。急加速すれば、そのパワーに車体が耐えきれずフロントタイヤを持ち上げる「ウィリー走行」までも軽々とこなしてしまう。実車のようなサスペンションが路面の凹凸をしなやかに吸収し、コーナーでは車体を大きくロールさせながら駆け抜けていく姿は、まさに暴れ馬を御しているかのような興奮を与えてくれる。
ホビーRCとしての拡張性も完璧だ。カスタムパーツによるチューンアップが可能で、より速く、より壊れにくい自分だけの最強マシンへと育て上げる喜びがある。週末、大人が童心に帰ってこのゴツイ車体を操る時間は、日々のストレスを吹き飛ばす極上のエンターテインメントとなるに違いない。
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