セダンはトヨタ? SUVなら三菱?? 車種比率データで見る自動車業界 ほんとの勢力図

■Part 4 国内市場は大事だぞ! 5ナンバーの王国は? → 日本に冷たい イメージのあの会社が?

 下の表をご覧いただければわかるように圧倒的なのはスズキ&ダイハツだが、ぜひご注目いただきたいのが日産。

[データ4]各メーカー全登録車数に対する5ナンバー車の比率

 全モデルのうち30%弱が5ナンバーということで、持たれがちなイメージほどには日本市場を軽視してないといえる。マーチ、キューブ、ノート、NV200バネット、そしてセレナ……。含まれているメンツには問題がある。

忘れられがちなNV-200バネットも、もちろん5ナンバーミニバン

 40%弱が5ナンバーという三菱も意外だろう。ミラージュ、i-MiEV、デリカD:2。こちらもメンツに問題がある気がするが、まぁしょうがない。

軽自動車として始まり、いつのまにか登録車になっていたi-MiEV

 レクサスの0%には潔さが感じられて、好感が持てるね。

■Part 5 両手両足フル活用! MT車の王国

 スポーツイメージが根強く残る日産とホンダに期待されたが、結果は圧倒的にマツダ。

[データ5]各メーカー全登録車数に対するMT設定車の比率

 登録車10モデル中8モデルにMTを設定するというのは、アッパレ以外の何物でもない。誰だ? 単に輸出仕様に設定があるからだろとか言ってるヤツは? 浣腸するぞ、思い切り。

 やや情けない結果となったのがホンダとスバル。登録車でMTが用意されるのはホンダではシビックハッチバック。スバルではBRZのみ。タイプRとWRX STIの不在がデカい。

 健闘が光ったのはスズキ。MTが設定されるのはスイフトとスイフトスポーツ、ジムニーシエラの3車だが、シエラの5MT設定に、メーカーと、それを希望するユーザーの本気が見えて小気味いい。

スイフトスポーツとジムニーシエラ。漂ってくる「本気感」がいい。特にシエラ

 トヨタはもっと比率が高いかと思ったが、期待したほどではなかった。もっと頑張れ。

■Part 6 軽だって3ペダル! MT軽自動車の王国

[データ6]各メーカー全軽モデル(乗用)に対するMT設定車の比率

 ジムニーとアルトワークスを擁するスズキが強いのは簡単に予想がつくが、惜しかったのはホンダ。6速MTが用意される商用車、N-VANが入れば、もう少し比率が上がったはず。

 と思ったが、商用車アリにすると、スズキとダイハツも軽トラとかがバンバン入ってくるから、やっぱりぜんぜん惜しくないな、うん。

 ま、ホンダはMTが用意されると噂の次期N-ONEに期待しましょう。それまではS660で踏ん張れ。

ホンダのミドシップ軽スポーツS660の雄姿。ミッションは6速MTのほかCVTも用意される

 ちなみにトヨタの「1」はコペンGRスポーツの数字。どんな勝負であれ、完全敗北はしないという王者の意地が勝手に感じられてしまって、怖さすら覚えたね、ぼかぁ。

■Part 7 小さくてもパワフル! 小排気量過給器の王国

[データ7]各メーカー小排気量(〜1.5L)過給器設定車の対全登録車比率

 日本ではハイブリッド勢のほうが優勢の感があるが、やはりクルマ好きとしてはターボ独特の加速感に惹かれる。

 1.5L以下としたのは、現状1.6L以上のターボがパワー志向であり、2Lになると小排気量感がないから。一応、考えているのだ。

 強いのはやはり小型車&軽自動車メーカーの感が強いスズキ&ダイハツ。それ以外ではホンダが頑張っている。その勢いで海外仕様にはある1Lの直3ターボを入れてほしいが、なぜか入れてくれない。

ターボのほかハイブリッドシステムも積む、欲張りさんなクロスビー

 日産の「1」はノート。e-POWERの陰で忘れられがちだが、1.2Lのスーパーチャージャー搭載車がある。正直、本企画担当もこのページ作るまで存在を忘れてた。

1Lターボを積むロッキー/ライズ。98ps/14.3kgmの出力です

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