■まとめ
いかがだっただろうか。アナタの頭の中にあるメーカーに対するイメージと実際は一致していただろうか。「そうだったのか」と意外に思うデータも少なからずあったと思う。
変わらないものなどない。それは自動車業界だって同じこと。かつて「走りのつまらないクルマばかり」とのイメージを持たれていたトヨタは、今では最もクルマ好きをワクワクさせるメーカーに変貌している。
2020年4月現在、大変な状況下ではあるが、今後も各メーカー鎬を削って新しいクルマの世界を創造していってほしい。
■【番外コラム】メーカーの販売力を考えると意外に売れてるクルマ
販売台数だけを見るなら大メーカーが有利で当然。そのメーカーの販売力を考慮した上での人気車を探す。
(TEXT/渡辺陽一郎)
クルマの売れゆきは、商品力と販売力で決まる。販売力が弱いわりに、好調に売れるクルマを取り上げたい。
筆頭はフォレスターで、2019年には1か月平均で約2700台を登録した。ハリアーと同等だが、スバルの国内店舗数は約460カ所と少ない。ハリアーを売るトヨペット店の約1000カ所に比べると半分以下だ。C-HRなどを扱うトヨタ全店の4900カ所に比べると10%を下まわる。
つまりスバルは少ない店舗で効率のよい商売をしている。しかもスバル車の価格は大半が250万円以上だ。1店舗当たりの車両販売による売り上げも多く、国産車ではレクサスに次いで2番目になる。
そのレクサスではUXが堅調だ。2019年の登録台数は1か月平均で1200台と少ないが、店舗数も全国で約170カ所に限られる。したがって1店舗平均では1カ月に約7台を売った。仮にUXをトヨタ全店が1か月に7台売れば、3万4300台に達する。レクサスは、ユーザーに対して良心的か否かを除いた販売効率だけを見ると、とてもオイシイ商売をしている。
ロッキーは2019年12月と2020年1月に、C-HRと同等の3000台以上を登録した。トヨタブランドのライズに比べると約35%だが、軽自動車中心のダイハツブランドが扱う小型車では圧倒的に多い(ブーンはパッソの22%)。
販売店では「以前に比べると軽自動車税が高まり、自動車税は小排気量車を中心に安くなった。その結果、以前の軽自動車税は1Lエンジンの自動車税に比べて年額2万2300円安かったのに、今の差額は1万4200円に縮まった。
今後軽自動車の販売台数が下がる心配もあり、1Lエンジンのロッキーやトールに力を入れている。ブーンは伸び悩むが、TVのCM放映など宣伝は活発に行っている」と述べた。
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