初代ハスラーをさらに昇華させた2代目ハスラー
そしてこれらの特徴は、2代目の現行ハスラーにも継承されたから、先代型のユーザーは自然な感覚で乗り替えられる。
しかも2020年1月20日の発売とあって、設計が新しいため、先代型に比べて進化した機能も多い。
衝突被害軽減ブレーキは、夜間の歩行者にも対応して、後退時のブレーキ機能も新採用した。
ターボ車には全車速追従機能付きクルーズコントロールも採用され、高速道路を使って長距離を移動する時は、ドライバーのペダル操作を軽減する。
ボディスタイルは先代型に似た印象だが、サイドウインドウを3分割した「6ライト」のデザインになり、外観の質を高めると同時に斜め後方の視界も向上させている。ピラー(柱)やウインドウの角度を立てて、車内の開放感も強まった。
ホイールベース(前輪と後輪の間隔)を35mm拡大したから、後席の足元空間が先代型以上に広がっている。左右に座る乗員同士の間隔も拡大したから、従来以上にリラックスできるようになった。このほか実用燃費も向上している。
現行型の価格は、NAエンジンを搭載するハスラーハイブリッドXが151万8000円だ。ワゴンRスティングレーハイブリッドXも150万1500円だからほぼ同額で、ハスラーハイブリッドXにはサイド&カーテンエアバッグも標準装着される。
以上のようにハスラーは、先代型の時点で、SUV風のカッコイイ外観、ワゴンRと同様の優れた居住性や積載性、アウトドアで便利な汚れを落としやすい内装など、売れ行きを伸ばせる要素を数多く盛り込んだ。
この先代型が人気を高め、2代目の現行型もその特徴を受け継いで各種の機能をさらに向上させたから、着実に売れている。
販売台数を見ると、2020年1月が5534台(軽乗用車8位)、2月が5809台(軽乗用車9位)、3月が1万372台(軽乗用車6位)と、初代ほどの爆発的な大ヒットとまではいかないが、ヒット街道に向けて幸先のよいスタートをきったといえそうだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響やダイハツタフトの出現で、どうなるかわからないが、先代以上に売れる魅力を持っていると断言できる。
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