ガソリン代節約の落とし穴!? ハイオク仕様にレギュラーガソリンを半分混ぜても大丈夫なのか?

レギュラーガソリン仕様車にハイオクガソリンを入れるとどうなる?

レギュラーガソリン仕様にハイオクガソリンを入れるとどうなる?(Adobe Stock@Norman01)
レギュラーガソリン仕様にハイオクガソリンを入れるとどうなる?(Adobe Stock@Norman01)

 ハイオクガソリンには、レギュラーガソリンに入っていない、エンジンの清浄剤が入っているため、エンジンをキレイにする効果が見込める。なので、いいことばかり、という認識をお持ちの方も多いはず。

 しかし、2020年7月にハイオクガソリンの成分に関する虚偽記載が発覚。シェルのV-POWERを除く石油元売り各社のハイオクガソリンには、(汚れをつきにくくする防汚剤とよばれるものは入っていた)セールスポイントだった清浄剤が入っていないことが判明。

 レギュラー仕様にハイオクを入れるメリットとして、エンジンの清浄効果が謳われていたが、清浄剤が入っていないハイオクを入れてもその効果は見込めないということになる。

 2026年4月現在、石油元売り各社のなかで、ハイオクガソリンに清浄剤を入れていると大きく謳っているのはENEOSとコストコのカークランドシグネチャーガソリン(レギュラーガソリンにも入っている)。

 ENEOSは、「ENEOSハイオクガソリンには合成清浄剤を添加しており、カーボンの汚れなどがエンジン吸気系に付着しづらくなります。また合成清浄剤は、連続給油することにより、その効果が持続されます。吸気バルブにカーボンの汚れが堆積すると、混合気の流れが妨げられて加速性能が悪化します。ENEOSハイオクガソリンは、そうしたエンジン内の汚れ付着を低減し、本来のパワーに近づけます」と公式ホームページに掲載している。

 他方、スバルの新型レヴォーグの新開発1.8Lターボはレギュラー仕様となっているが、販売会社でもユーザーに対し、「ハイオクを入れないでほしい」ということを説明しているようだ。

 これは、ハイオクを入れることで(エンジンが壊れるといったことはないものの)始動性や燃費が悪化する可能性があるからとのこと。高いお金を払ってわざわざリスクを冒す必要はないということだ。

 レギュラー仕様の古いクルマの場合、燃焼室が汚れていることによって圧縮比が高くなることがあり(スラッジなどにより排気量が小さくなるため)、レギュラーを入れてもノッキングする症状が出るが、ハイオクを入れることでノッキングが収まることもあるようだ。

【画像ギャラリー】ハイオクガソリンとレギュラーガソリンはどう違うの?(5枚)画像ギャラリー

ハイオクとレギュラーを混ぜても大丈夫?

ハイオクとレギュラーをミックス給油した場合、ガソリンタンク内で混ざる。給油した比率でオクタン価も変動することになる
ハイオクとレギュラーをミックス給油した場合、ガソリンタンク内で混ざる。給油した比率でオクタン価も変動することになる

 日本の石油元売り各社が実際に供給しているハイオクガソリンは、「オクタン価98~100」、レギュラーガソリンは「オクタン価92~93」のものが多いと言われている。

 オクタン価92~93のレギュラーとオクタン価100のハイオクは普通に混ざり、両者を同量ずつ混ぜた場合、オクタン価は95以上になる。

 ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れた場合であっても、アクセルを半分くらいしか開けず、街中を走る程度ならパワーダウンもほとんど心配ない。

 ハイオク、レギュラーを6:4の割合で混ぜるとJIS規格ハイオクガソリンの数値96オクタンはクリアできるはずで、普通のハイオク仕様車の指定オクタン価を満たすことができる。

 つまり、ハイオク仕様にレギュラーガソリンを入れるのは、普段使いに関してメカニズム的に問題はなさそうだ。

 とはいえ、エンジンはクルマの心臓部であり、指定された燃料を使うことが最も確実で安全な選択である。短期的な節約が、長期的なダメージにつながる可能性もあることを忘れてはいけない。

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