3代目ホンダ プレリュード/1987年4月~1991年9月 現在の中古車価格:60万~130万円
バブル期あるいはバブル直前期の若者が憧れたクルマとしては、「デートカー」を外すわけにはいくまい。
今の若い人にデートカーといっても「???」という感じで伝わらないと思うが、スタイリングはスポーティなクーペなのだがエンジンは比較的フツーなクルマが、「ドライブデートに最適なデートカー!」としてもてはやされたのだ。
その最右翼にしてカテゴリー自体を創ったのが、プレリュードだった。低くスタイリッシュなデザインから大ヒットした2代目のキープコンセプト版だが、より洗練されて人気は継続。
学生や20代の若者のデートカーの最右翼がプレリュードで、30代~40代のバブリーな人たちのデートカーは、後述する2代目ソアラだったのだ。
3代目プレリュードは世界初となる、メカニカルな4WS、ホンダ4輪操舵システム(4WS)をオプションで設定したことでも有名。
この4WSは高次元のハンドリング性能を実現するために、ハンドル操作量に応じて後輪を前輪と同方向(舵角により逆方向)に操舵するもの。若干の違和感があったのはご愛嬌。
現在の中古車相場は60万~130万円といったところだが、流通量はかなり少なく全国に8台しかない。大ヒットした割に現存台数が少ないのはホンダ車ならではの宿命か。
ただ、極上コンディションのワンオーナー車がたまに200万円ぐらいで売られていたりもする。
今回見つけたのは1989年式の2.0XXでワンオーナー車、走行距離9万kmの5速MT車で価格は129.9万円だった。MT車は珍しいので欲しい人は即買いするべきだろう。
■中古車流通台数:8台、中古車価格:60万~130万円
2代目トヨタ ソアラ/1986年1月~1991年5月 現在の中古車価格:40万~340万円
2代目ホンダ プレリュードによって開かれた「デートカー」という地平は、1987年に登場した3代目プレリュードにも当然ながら引き継がれた。
だが1985年9月のプラザ合意をきっかけに世界的な超好景気(今にして思えばバブル)が盛り上がってくると、当時の若人はデートカーを超えた「もっと凄えやつ」を欲するようになっていく。すなわち「ハイソカーの台頭」である。
代表格のひとつは2代目トヨタ ソアラであろう。そのデビューは1986年。コムサ・デ・ モードやらタケオキクチやらのDCブランドが全盛をきわめ、ビートたけしが軍団を引き連れてFRIDAY編集部に殴り込みをかけた年だった。
2代目ソアラのために新開発された3Lインタークーラーターボの7M-GTEUは当時国内最高の230psを発生し、3.0GTリミテッドの一部には電子制御式エアサスペンションを世界で初めて搭載してカーマニアの耳目を集めた。
だがそれよりも、当時の「女子大生ホイホイ」と呼ばれた姿のことを覚えている人のほうが多いかもしれない。
現在、2代目ソアラの中古車は全国で27台が流通しており、相場は40万~340万円といったところ。
ワンオーナー車も数台見ることができ、100万円前後から200万円前後が中心でフルノーマル車も多い。今あえてフルノーマルのコレに乗るのは、ちょっとシブいかもしれない。
最高価格は1989年式の2.0ツインターボLで340万円、走行距離はなんと1.6万km。また、500台限定のエアロキャビンも175万円、200万円で2台販売されていた。
■中古車流通台数:27台、中古車価格:40万~340万円
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