トヨエースが64年でピリオド 60年以上続く歴史のある車名ベスト5

4位/プリンス/日産スカイライン

初代デビュー:1957年(63年継続)

プリンスが1957年に登場させた初代スカイライン。前身が飛行機会社ということで非常にマニアックなクルマだった

 日本人が最も愛してきたクルマの1台であるスカイラインは、1957年にプリンススカイラインとして産声を上げた。

 2代目の登場は1963年だ。が、1966年にプリンス自動車が日産自動車と合併したため、その後は日産プリンススカイラインとして販売された。

 日産スカイラインとなるのは1968年デビューの3代目の通称ハコスカからで、それ以降、現行の13代目まで63年間継続生産されている。

 ちなみに2004年にグロリアの車名が45年で消滅したので、プリンス時代の車名で残っているのはスカイラインと2003年に復活した商用車のクリッパーの2つとなった。プリンス、日産という複数メーカーにより長く存続しているモデルはスカイラインだけだ。

V35は2001年6月デビュー。東京モーターショー1999に出展されたコンセプトカーのXVLをベースに開発されたが、スカイラインの消滅のピンチでもあった

 スカイラインはR34からV35に切り替わる時に、ついにスカイライン消滅か、という状況にもなり、それ以降、存在感が薄くなっている。ビッグネームであることには変わりはないものの、ユーザーが関心を持つクルマではなくなっている、という意見もある。

 が、現行モデルが2019年のビッグマイチェンで大幅に魅力アップしたのをきっかけに、スカイラインの復活を願っているクルマ好きは多いと思う。

 スカイラインの車名は、消えてもらうわけにはいかないのだ。

2019年のビッグマイチェンでスカイラインらしさを取り戻しつつあり、ユーザーに好評。400Rのようなモデルは次期型にも設定してもらいたい

5位/いすゞエルフ

初代デビュー:1959年(61年継続)

 エルフはいすゞの小型・中型トラックとして1959年にデビューした。その後人気モデルとなり、いすゞの屋台骨を支えるクルマとして現在も販売されている。小型トラックと言えばエルフというイメージを持っている人も多い。

 2020年8月にエルフは誕生60周年を迎えた。エルフは1975年に2トンクラストラックで販売ナンバーワンに輝いて以降、現在もシェアトップを堅守している。

2019年8月にいすゞが大手新聞に出したエルフ60周年の広告。エルフはデビュー以来、日本の発展にも大きく貢献してきた

 現行エルフは6代目となり、2006年にデビュー。乗用車と違いモデルチェンジサイクルが長いため、60年も歴史のある割にモデル数は少ない。

 現在では日本をはじめ、世界約140カ国で販売されているグローバルカーで、海外でもベストセラートラックとして愛され続けている。

 トラックの車名長寿記録では、トヨエースが64年で終焉を迎えたため、近いうちにエルフがトップに立ち、記録を更新し続けることになる。

エルフは1975年に2トンクラストラックの販売でトップに立ってから小型・中型トラックの代名詞的存在になっている

【画像ギャラリー】日本車で最も長い歴史を持つトヨタランドクルーザーの66年の軌跡

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