■軽スポーツモデルの採点&まとめ
この種のクルマは売っているだけでも尊い趣味のクルマだけにコストパフォーマンスなども加味して点数はつけるが、気にせずに好みや使い方にあったものを選べばいい。
そのなかでアルトワークスとS660のキャラは際立っているのに加え、GRスポーツの追加以来コペンが頑張っているのも非常に嬉しく思う!
●採点結果
・アルトワークス……95点
・S660……93点
・コペンGRスポーツ……90点
・コペン……85点
■趣味を思いっきり楽しむならどれ? “同門”スズキの3台を採点!(ハスラーvsスペーシアギアvsジムニー)
(TEXT/片岡英明)
軽自動車を得意とするスズキは、遊べるスモールカーを豊富に用意している。エンジンは3車ともR06系の3気筒DOHCが基本だ。
ハスラーとスペーシアギアはマイルドハイブリッドで、NAとターボを揃えた。ジムニーはターボだけの設定である。
NAエンジンで実力が一歩上と感じるのは新設計のR06D型に新開発のCVTを組み合わせたハスラーだ。発進直後の瞬発力は今一歩だが、そこから先は軽やかな走りを見せる。
ターボエンジンはパンチがあり、加速も力強い。こちらも軽量ボディで背も低いハスラーがライバルを上回る好フィールだ。だが、副変速機を装備するジムニーには違う次元の面白さがある。
ハスラーは高剛性プラットフォームの採用もあり、ハンドリングと乗り心地の妥協点が高い。
オフロードを主戦場とするジムニーと重心の高いスペーシアギアは、高速走行を中心とするステージではちょっと置いていかれてしまうシーンが目立つ。
キャビンはスペーシアギアが広く、これに僅差でハスラーが続く。この2車は小物の収納が充実しているし、荷室の使い勝手もいい。
ジムニーは3ドアだから多人数だと乗降性に難があり、後席も窮屈だ。が、ふたり乗りと割り切ると荷室は満足できる広さだと言えるだろう。
先進安全装備が充実しているのは、設計の新しいハスラーで、追従クルーズコントロールやステアリング支援などを装備した。
だが、快適装備はスペーシアギアが充実している。ジムニーは2車と比較すると安全装備も快適装備もちょっと物足りない。
トータル性能が高いのはハスラーだ。
が、後席が主役ならスリムサーキュレーター(小風量の高速気流で室内の空気を効率よく循環させる装備)を装備したスペーシアギアが魅力的と感じる。悪路ではジムニーが頼もしい存在だ。
●採点結果
・ハスラー……88点
・スペーシアギア……82点
・ジムニー……73点
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