今こそ日産とのアライアンスを利用すべき
「初代の功績を打ち破ることができるか?」の答えは「厳しい」というのが筆者の考察だ。
アウトランダーPHEVがデビューした当時、世界的にもPHEVが少なく、そしてビジネスとしても成功するのか否か、世界中のメーカーがお互いの動向を見張っていたように思う。その中で、三菱がいち早く市販化したことで、優位に立てたのだと考えられる。ある意味「テストモデル」的な位置づけにあったのだろう。
世界的に厳しくなる燃費規制の影響もあり、欧州メーカーも電動化へ否応なく向かっているが、まだ高級ブランドのみの採用となり、なかなか一般市民に手の届く量販車まで落ちてきていない状況だ。
しかしながら、「廉価なプラグインパイブリッドSUV」のトップの座を守ってきたアウトランダーPHEVも、今回のRAV4 PHVの登場で、初代の功績を超えるどころか、一気に販売が落ちていく可能性もある。なぜならライバル車は、売れ続けたアウトランダーPHEVを存分に研究しつくしているからだ。
しかし、三菱としては、アウトランダーPHEVで失敗することは、絶対に許されない。アウトランダーPHEVを一切の妥協なく、最高のクルマとしたうえで、「良いクルマをいかに広めていくのか」という点に対しては、日産とのシナジー(相乗効果)を利用することも、ありなのではないだろうか。
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