トヨタのRAV4 PHVが発売され、ハリアーもスタンバイ。というわけでいよいよ群雄割拠の様相を呈してきたSUVカテゴリー。
だが、RAV4 PHVはいちばん安い「G」が469万円(税込)、ハリアーも独自取材ではあるが最安値の「Z」FFが393万円と、いずれにしても400万円近い価格となる様子。「ううーん」と考え込まざるを得ない。
そこで400万オーバーよりは確実に手が届く300万円以下で買えるSUVならどれになるか? 自動車評論家の岡本幸一郎氏におすすめグレードも含め選出してもらった!
【画像ギャラリー】スタイルも走りも性能も!!! 個性抜群のオススメSUV5台をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年5月のものです/選出&文:岡本幸一郎、写真:ベストカー編集部/初出:『ベストカー』 2020年6月10日号
■結論!:いまならスバルXV、ホンダ ヴェゼルがオススメだ!!!
イチ押しはXV。このクルマが手元にあると、なんだか楽しいことが起こりそうな気分になれるこの雰囲気がイイ! さらには、長時間運転しても疲れにくく、4WD性能も高いので行動範囲も広がる。
直近のマイナーチェンジで見た目がリフレッシュし、ボディ強度の向上、装備の充実が図られたのもポイントが高い。最上級の「アドバンス」でも300万円を切る。
そつのないSUVを探す人には、昨年SUVの販売首位の座に返り咲いたヴェゼルがどうこういってもお薦め。
小柄でも車内や荷室が充分に広くて使いやすいし、走りは軽快で快適。登場から時間が経過したぶん、走りも熟成されている。
なかでもイチ押しは「ツーリング」だ。エンジンがパワフルなだけでなく、他グレードとは違って欧州向けのボディが与えられるおかげで走りが格段にイイ!
C-HRは今ならまだ大丈夫という意味で挙げたい。
C-HRのようなクルマは“賞味期限”があって、すでに人気に陰りが見えはじめているのは否めず。乗るなら今のうちだ。
奇抜なルックスに目が向きがちだが、実は走りもこのクラス随一の仕上がり。
マイナーチェンジで装備がアップデートされたのもうれしい。エンジンはどちらを選んでもそれぞれよさがあるが、筆者のイチ押しはギリギリ300万円を切るハイブリッドの「G」だ。
お次は1台だけ毛色の違うジムニーシエラ。
この“本物感”が低予算で味わえるのがなんといっても魅力。300万円あれば上級の「JC」でも100万円ほどあまる。まだ納車に時間がかかるらしいので、欲しい人は少しでも早くアクションをとったほうがよさそうだ。
5台めをどうするか大いに迷ったのだが、デザインに秀でたCX-30としたい。
300万円にギリギリ収まるガソリンの「20Sプロアクティブ ツーリングセレクション」がお薦めではあるが、現状は全体的に改善の余地あり。
マツダのことだからもう少し商品改良を待ったほうが賢明かも。
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同じくライズ/ロッキーも気になる点があるのでしばらく様子見。300万円あればほかに選択肢があると思うし、ひとまずヤリスクロスを待ってみたほうがよい気がする。
一方でRAV4やCX-5やエクストレイルも300万円以下で選べなくはないのだが、お薦めしたいグレードではないので選外とした。
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