いまだ緊急事態宣言も解かれぬ4月-5月のこと。ベストカーでは取材先の選定に頭を悩ませていた。なにせ発表会も中止(または延期・オンラインでの実施)、試乗会も中止、広報車の貸し出しも中止……。どうすんだこれ。
だがそんな中だからこそ、というべきか、普段はあまり乗ることのないクルマたちに試乗して回ることができた。題して「珍グルマ試乗紀行」。今回は「トムス センチュリー編」をお届けしよう。
珍グルマ試乗紀行 vol.01 ~ACコブラ427&ランチアストラトス編~ はこちら
珍グルマ試乗紀行 vol.02 ~ダラーラ ストラダーレ編~ はこちら
【画像ギャラリー】シビれるぐらいの渋さ!!!! 存在感四重丸のトムスセンチュリーをギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年5月のものです
レポート:鈴木直也/撮影:西尾タクト/協力:トムス
初出:『ベストカー』 2020年6月10日号
■限定わずか36台!!! 珠玉のセンチュリー
今年の東京オートサロンに出展されて話題を呼んだトムス・センチュリーを覚えてるかな?
基本ショーファー・ドリブンのセンチュリーをカスタマイズした意外性、2816万円(税抜き)というリッチな価格、そしてその価格に見合った極めて高品質な仕上がりなど、幕張メッセに集まったクルマ好きの目を引く魅力がてんこ盛りだった。
で、今回はそのトムス・センチュリーに試乗する機会を得たわけだ。
もちろん世間を騒がすコロナに感染しちゃあ元も子もないってことで、三密を避け、いちいち消毒を徹底。そんな万全の備えでロケをエンジョイしてまいりました。
で、そのトムス・センチュリーの走りっぷりだが、このクルマのコンセプトは外観/内装のドレスアップがメイン。
フロントバンパー、サイドステップ、トランクスポイラーといった専用外装パーツはかっこいいけど、走りに関する追加部品はトムス・バレルによる排気系チューンと、245/45R19レグノ+BBS RZ-Dのタイヤ・ホイールのみで、基本的にノーマルといっていい。
そんなわけだから、めっきり交通量の減った都内で、システム出力431psのV8、5Lハイブリッドの余裕の動力性能と上質な乗り心地、そしてとびきりの静粛性を改めて再確認した次第であります。
あ~あ、早く新型コロナが終息して、夜の繁華街でこのクルマをブイブイ乗り回す日々が、早く帰ってきてほしいものでござるね。
いや、このクルマならやっぱり極上の後席で「銀座いけー、次は六本木だー」って指示出してるのも悪くないかな。
■TOM’S CENTURY諸元
・全長:5375mm
・全幅:1930mm
・全高:1505mm
・ホイールベース:3090mm
・エンジン:V8DOHC+モーター
・総排気量:4968cc
・最高出力:381ps/6200rpm
・最大トルク:52.0kgm/4000rpm
・モーター最高出力:224ps
・モーター最大トルク:30.6kgm
・価格:2816万円~(税別)
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