歴代インプ&ランエボも!! 実馬力テストバックナンバー
『ベストカー』でこれまでおこなってきたテスト結果を見ると、ターボ車はカタログ値以上の実馬力をマークし、NAエンジン車はカタログ値以下となるケースが多い。
その理由を、メカニズムに詳しい自動車評論家、鈴木直也氏は次のように解説する。
「NAエンジンは、過給エンジン以上にエンジンの内部フリクションが馬力に影響する」
「NAエンジンを搭載するロードスターは、フリクションロスの少なさが好結果に繋がった可能性が高い」
【表】は、これまでおこなってきた実馬力テストの主な結果。このデータからも、『ターボ車はカタログ値以上、NA車はカタログ値以下』という実馬力の傾向が読み取れる。
実馬力測定に使う『シャシーダイナモ』とは?
今回の実馬力測定は、日本自動車大学校(千葉県成田市)の「シャシーダイナモ」でおこなった。
シャシーダイナモは、写真のローラー上に車を乗せ、エンジンパワーでそのローラーを回転させ、最高出力を測定するという機器。
最大トルクも測定でき、ほかに路上走行状態での排ガステストや燃料消費なども測定できるマルチな機器なのだ。
実馬力の測定はローラーにテスト車を乗せ、テスターがその運転席からアクセルを踏み、最高出力が出るポイントまで徐々にエンジンの回転数を上げていくという方法でおこなう。
簡単に聞こえるが、実はかなり繊細で、実馬力を計るまでトライ&エラーを繰り返した車もあったほどだ。テストは条件を揃えるため、同校の熟練テスターが、すべての測定をおこなった。
カタログ上の最高出力や最大トルクは、実際に測定した値とは違う。これはカタログ燃費と実燃費が異なるのと同じだ。
『カタログには載っていない本当の実力』の目安としてぜひ参考にしてほしい。
※シャシーダイナモによる測定は気温や気圧、テスターなどのコンディションにより変動するため、この結果が絶対値ではありません。
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