タフト ロッキー スープラ…最近多いぞ車名の復活! あの復活車たちのご先祖を巡る

■トヨタ VZV20型 カムリプロミネント 1988年(← レクサスES)

●北米のレクサス開業初期を支えた頑張り屋

トヨタ VZV20型 カムリプロミネント
トヨタ VZV20型 カムリプロミネント

 トヨタとしては早い時期にFF方式を採用したミドルクラスのファミリーカーがカムリだ。FFカムリの2代目は1986年8月に登場したが、1987年春にフラッグシップとして大人の雰囲気のカムリプロミネントを追加設定している。注目のパワーユニットは「レーザーα」と名付けた2Lの1VZ-FE型V型6気筒DOHCだ。

 1988年のマイナーチェンジでこのプロミネントにのみ4ドアハードトップが追加され、この4ドアハードトップが北米でレクサスESを名乗った。

 ESは上級モデルであるLSに似せられたフロントグリルとホイールが与えられ、よりラグジュアリーな雰囲気を持つ。エンジンは2.5LのV型6気筒を搭載した。

レクサスESといえば「日本名=ウィンダム」の印象があるが、初代ESは2代目カムリに設定されたプロミネント4ドアハードトップの北米版だった
レクサスESといえば「日本名=ウィンダム」の印象があるが、初代ESは2代目カムリに設定されたプロミネント4ドアハードトップの北米版だった

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…70

■日産 初代C120型サニーバネット/チェリーバネット 1978年(← NV200バネット)

●社会現象になったご先祖さま

日産 初代C120型サニーバネット/チェリーバネット(1978年)
日産 初代C120型サニーバネット/チェリーバネット(1978年)

 小型車サイズのなかで最大級の空間を狙った容積追求型のミニバンがNV200バネットだ。商用バンのほか、ワゴンを設定している。これをベースにした電気自動車のe-NV200もある。そんなNV200のご先祖が1978年秋に登場したチェリーバネットと兄弟車のサニーバネットだ。後にダットサンバネットも加わった。

 現行のNV200と同じように商用車が主役だが、2列目以降の居住スペースを改善し、快適性を高めたワゴンモデルも用意している。アウトドアブームの火付け役となったクルマで、日本で初めて回転対座シートも装備した。また、大開口の電動サンルーフや3速AT車なども採用し、注目を集めている。社会現象になるほど大きな役割を果たしたミニバンだ。

3代目以降はマツダからのOEMとなったため、日産自社製のバネットは15年ぶりの復活。まあ、驚くほど影が薄いが
3代目以降はマツダからのOEMとなったため、日産自社製のバネットは15年ぶりの復活。まあ、驚くほど影が薄いが

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…170

■ホンダ 初代AJ/AK/AR型シビックシャトル 1983年(← GK/GP系シャトル)

●フラットになるラゲッジなど、使い勝手バツグン

ホンダ 初代AJ/AK/AR型シビックシャトル(1983年)
ホンダ 初代AJ/AK/AR型シビックシャトル(1983年)

 1983年9月、「ワンダーシビック」と呼ばれた3代目がベールを脱いだ。主役は3ドアハッチバックだが、10月に4ドアセダンと「シャトル」と呼ぶ5ドアのハイトワゴンを追加している。3ドアよりホイールベースは80mm長く、後席は広かったし、ラゲッジルームの使い勝手も優れていた。

 シャトルは1.5L直列4気筒CVCCエンジンを積み、駆動方式はFFだ。が、1984年秋にパートタイム4WDを追加した。驚かされるのはトランスミッションで、なんとスーパーロー付き5速MTだ。最終型でフルタイム4WDに進化し、1987年秋に4代目のグランドシビックが登場する。2代かぎりで終わったが、21世紀になってフィットをベースにしたシャトルが誕生した。

初代シビックシャトル→2代目、途中オルティア、エアウェイブを挟んでフィットシャトル→現行シャトルとなった
初代シビックシャトル→2代目、途中オルティア、エアウェイブを挟んでフィットシャトル→現行シャトルとなった

・現行型を“100”とした場合のご先祖の偉大度…180

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