超名門ブランド「タイプR」 新型に450万円出すならこれだベスト3

■「走り」を極めたタイプRの中でもさらに尖ったこのモデル

 が、450万円の予算があるなら、歴代のタイプRのなかから優良の中古車を探し、これに乗るという手もある。

 走り至上主義の人におすすめなのは「サーキット・ベスト」のコンセプトを掲げ、2007年に発売されたシビックの3代目タイプR、FD2型だ。

 走りにこだわる日本のユーザーのために開発し、送り出したタイプRで、セダンボディだから日常の使い勝手もいい。

 また、剛性が高く、クルマとしてのバランスも優れている。ただし、乗り心地はハードだ。歴代のタイプRのなかではもっともスパルタンなスポーツセダンだ。同乗者には快適ではない。だが、操る楽しさは格別である。

 心臓は2LのK20A型直列4気筒DOHCエンジンにi-VTECの組み合わせだ。走りのよさを際立たせ、速く走らせるために6速MTのギア比は専用としている。

 世界最高の2Lの自然吸気エンジンだった。リアサスペンションはダブルウイッシュボーンだ。限界性能は驚くほど高く、オン・ザ・レールの痛快な走りをテクニックに応じて楽しめる。

 中古車価格は200万円前後だから、新車並みに仕上げても400万円くらいで乗れるだろう。また、数は少ないが、無限がファインチューニングした限定車、MUGEN RRも欲しくなる1台だ。

■初代「タイプR」の登場は感動的だった

 20世紀のタイプRで刺激的だったのは、「DC2」の型式で親しまれているインテグラのタイプRである。乗りこなす楽しさと達成感が際立っていたのがタイプRの初期モノ、96スペックだ。

 1.8LのB18C型DOHC・VTECは量産エンジンとは思えないほど官能的な吹き上がりを見せ、高回転のパンチ力も音色も刺激的である。8300回転まで感動的なパワーフィールを身につけている。

 後期型の98スペックは、エンジンが少しマイルドになり、扱いやすくなった。刺激性とヤンチャな楽しさは薄れたが、シャシー性能やブレーキ性能がアップし、持てる実力を引き出しやすくなっている。

 インテグラのタイプRは中古車価格も100万円前後と手頃だ。当然、気持ち良く走らせるためには手を入れる必要がある。だが、自分好みに仕上げる楽しみもあるタイプRだ。

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