【トヨタのル・マンチームに読んでほしい本がある】
三樹書房から出ていた『マツダチーム ルマン初優勝の記録』だ。787Bが表紙の1冊である。マツダが国産メーカーとして唯一の優勝をしているわけですが、1991年のル・マン優勝を扱った本はヤマほどある気がするけれど……。
「これはそのまんまの内容なのですが、ほかのマツダのル・マン関連の書籍と違うのはサブタイトルにあるる”1979 — 1991″という部分です。ほかの書籍だと1991年にル・マンで優勝した背景を描いていることは多いのですが、この本は1991年に至るまでの過程を非常に緻密に書いています。
いまもトヨタがル・マンで苦戦を続けていますが、まさにこの本をトヨタの方にぜひ読んでほしいなと思います。いまが踏ん張り時です、そんなことを先駆者が教えてくれるような。マツダファンならずともおすすめしたい1冊です」。
トヨタも惜敗続きで非常に苦しい思いをしていると思うが、マツダもロータリーエンジンの使用は1991年で最後になると決まっていた。トヨタも追い詰められているのは同じ状況。この1冊で世界が変わるかも!?
【絶版本だけれど書棚に入れたいあの1冊】
最後は二玄社の『HONDA F1 1964-1968』。あのカーグラフィックが出した別冊でいまや絶版。代官山蔦屋書店でもプレミア価格で販売をしている。
「この本は、なんというか、本が立ちます(笑)。それくら分厚い。ホンダF1第1期をここまで詳細に書いた本はまずないです。なんせ著者が中村良夫さん、当時のホンダF1の監督ですからね。内容に関してもこれは資料としての価値がとても高い。
エンジン設計図に関してもこれは後から引いたものではないでしょう。というのも、まずホンダF1のエンジンを書籍のために分解できるとは思えませんから、きっと中村さんが持っていた資料なのかもしれません。
ここまでくると究極かもしれませんが、私は持っていても損はしない1冊だと思います。F1が好き、ホンダが好き。そんな人には当時のホンダF1の熱さが伝わると思います。今も同じだと信じたいですけど……」。
この本、かなり担当はほしくなってしまいました。だって10年後にはこの本が買える保証はないし、さりげなく書棚に入っていたら……。実にいいですよね。
■代官山 蔦屋書店クルマ・バイクコーナー
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