出るわ出るわの大発見!! 国産スポーツカーおすすめブック【代官山 蔦屋書店クルマだより 第1回】


【グループA BNR32に昂ぶる】

 最初のオススメは交通タイムス社の『R32GT-R Racing Legend Group Aの残像』。上下巻のこの本は「記録編(上巻)」と「マシン編(下巻)」の構成。清野さんはこう語る。

 「いま30代なのですがちょうど世代的にR32の大活躍をテレビで見ていました。この本はとにかくグループAに特化していますが、ことこまかな戦績、そしてホモロゲーションの資料などまさに往年のR32の裏側まで知ることができます。

 グループAのみならずスパ24時間やマカオなんかでも活躍したR32ですが、個人的にはグループAでのタイサンGT-Rの表彰台が一番思い入れあります。

 国さん(高橋国光氏)と土屋さん(土屋圭市氏)の師弟コンビが初表彰台に乗ったときです。この本を手に取るとなんだか当時の熱量が甦る気がします」。

 ちなみにこの本で多く使われているグループAの走行写真を撮っていたのは、ベストカーでもおなじみの小宮岩男カメラマン。清野さんのお話とともに意外な縁を感じてしまったり!? GT-Rファンならば永久保存版の資料として購入したい。

上下巻だが好きならセットでほしい。担当は青い上巻が特にお気に入り
この濃度も特濃。特に右に至ってはR32型のGT-R NISMOのホモロゲーション申請書類。バンパーやチビ羽根などマニアはニンマリしてしまう

【トヨタのル・マンチームに読んでほしい本がある】

 三樹書房から出ていた『マツダチーム ルマン初優勝の記録』だ。787Bが表紙の1冊である。マツダが国産メーカーとして唯一の優勝をしているわけですが、1991年のル・マン優勝を扱った本はヤマほどある気がするけれど……。

 「これはそのまんまの内容なのですが、ほかのマツダのル・マン関連の書籍と違うのはサブタイトルにあるる”1979 — 1991″という部分です。ほかの書籍だと1991年にル・マンで優勝した背景を描いていることは多いのですが、この本は1991年に至るまでの過程を非常に緻密に書いています。

 いまもトヨタがル・マンで苦戦を続けていますが、まさにこの本をトヨタの方にぜひ読んでほしいなと思います。いまが踏ん張り時です、そんなことを先駆者が教えてくれるような。マツダファンならずともおすすめしたい1冊です」。

 トヨタも惜敗続きで非常に苦しい思いをしていると思うが、マツダもロータリーエンジンの使用は1991年で最後になると決まっていた。トヨタも追い詰められているのは同じ状況。この1冊で世界が変わるかも!?

「大事なのは結果にはプロセスがあるということ。それをしっかり描いた本です」とは清野さん

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