■スポーツモデルに好んで選択される4WD
4WDの本来の目的である走破性や操縦安定性の向上はもとより、エンジンの高出力化に対して、大パワーを確実に路面に伝えるため4輪にパワーを分散できる4WDのほうが都合がよいことから、これまで最高性能版を後輪駆動としていたBMWやメルセデスベンツも4WD化を進めている。
AMG系モデルはすでに大半がそうだし、Mモデルも次期M5は初めて4WDになるという噂があるくらいだ。
ただし、AMGではデフォルトの駆動力配分を後輪よりとしたり、次期M5では任意に後輪駆動を選べるようにする(という噂もある)など、スポーティな走りを意図したものとなっていることには違いない。
そのほか、ハルデックスカップリングが駆動力をフロントとリアに配分するランボルギーニや、ポルシェ911の4WDもビスカスカップリング方式のマルチプレートクラッチから今や電子制御式のポルシェトラクションマネージメントを採用するなど、スポーツカーもオンデマンド型に移行。
新型パナメーラやカイエンでは後輪操舵システムやロール安定化システムなどを統合制御する新時代のオンデマンド4WDを採用しているのが大きなポイントだ。
輸入車各車の4WD制御方法とは?
輸入車は前述したように、さまざまな制御方式で4WDをラインアップしている。以下に代表的な5車種を挙げてみた。
【フォルクスワーゲン】
【メルセデス・ベンツ】
【BMW】
【ボルボ】
【ポルシェ】
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