■3世代でのブラッシュアップで鍛え上げられた”筋肉”
確かなパフォーマンス、そしてモータースポーツでの実績を得たバイパーは2002年にモデルチェンジを行った。
翌2003年モデルとして発売された新型は初代のコンセプトそのままに、パワーアップやそのほかの正常進化を遂げていた。このモデルの外観は日本人デザイナーの鹿戸治が手がけたことも話題となった。
車名がバイパーSRT-10となったのはクライスラーの新しい高性能車ブランド戦略を受けてのことである。
2010年、バイパーはクライスラーの新しい経営戦略構築の結果、この年かぎりでの生産中止が発表された。
しかし市場での人気が衰えることはなく、2年後の2012年に完全新設計で復活、2013年モデルから新たにSRTバイパーとして新ブランドとともに復活した。
この時点でエンジンの最高出力は645hpという、もはやノスタルジックとは無縁のスーパースポーツに成長していた。
2015年モデルから再びダッジブランドに戻ったバイパーは、当初の過去への憧憬から最終的にはFRでどこまでできるかに挑戦したスーパースポーツへと大きな進化を見せた。
今回、グループ内での経営戦略の変更で生産が終了するのは残念ではあるが、過去がそうだったように三たびの復活を期待したい。

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