新車が180万円値引きって本当!? ユーロ安で新車が安くなるナゾ【クルマの達人になる】

 

最近輸入車の新車がかなりの大型値引きをしている、という情報がある。しかし輸入車のインポーターは為替の状況が変わっても頻繁に価格変更をしないで済むように、ある程度ゆとりを持った値付けをしているはず。しかし180万円も値引きとなるとそこにはいったいどんな理由があるのだろうか? ユーザーにとっては嬉しい状況だがクルマの達人ならそのメカニズムを覚えておきたい。国沢光宏氏の解説はいかに!?

文:国沢光宏/写真:フォルクスワーゲン
ベストカー2017年11月10日号「クルマの達人になる」

 

 


 

■輸入車の価格は為替相場に頻繁に影響されないはずだが……

ここにきて輸入車をメチャクチャ安く買った話を頻繁に聞く。新車のこともあれば、走行距離少ない中古車のこともあるけれど、まぁ驚く。例えばシトロエン。ディーラーに行き、グランドピカソの見積もりをしたところ、あっという間に55万円引きになったそうな(ディーゼルは値引き少ない)。ほぼ15%引き。ここまでくれば気持ちはグラつく。シトロエンは、在庫のあるモデルにかぎり、同様の値引きをしてくれるという。

はたまたベンツC220dで1年半落ちの中古車を買った人は、320万円だったという。新車だと550万円程度するため、1年半で半額近くになっている。ベンツの中古車(登録しただけの中古車を含む)は全面的に値崩れ状態。新型Eクラスのディーゼルすら500万円を切っているほど。同車格のレクサスより確実に安い。だったらベンツのほうが絶対にコストパフォーマンス高いと思う。部品の精度からして違いますから。

BMWもお買い得。読者から「ディーラーで800万円の新型530eを180万円引きますと言われました。買いかどうか?」というメール。何と20%を超える新車値引きである。もし530eに魅力を感じるなら「買い」だと思う。BMWにかぎらず、新車価格から15%以上の値引きを提示されたなら、買って損無し。新型5シリーズですらこんな大幅値引きをしてくれるのだから、ディーラーが売りたい在庫なら、一段と美味しい条件を引き出せそう。

輸入車はなぜこんな値引きをしてくれるのだろう? 基本的に「ユーロ安」のためである。ご存じの通り現在1ユーロ=130円前後。今年前半なんか120円程度で推移していた。いっぽう、自動車メーカーやインポーターは1ユーロ150円くらいになっても値上げしないで済むような「値付け」をしてます。つまり為替だけで10%以上の値下げ余地を持つのだった。しかしインポーターに聞くと、口を揃えて「ウチは円建てで輸入しているため為替相場に関係ないんです」。

その通りかもしれない。円建てで輸入していれば、ユーロ高になってもユーロ安になっても建前的な輸入価格は変わらず。ただ自動車メーカー側からすれば、円高になると利幅が極端に大きくなる。何らかの販売補助を出したって儲かるのだった。いろんな方法で日本にお金が回ってくるんだと思う。結果、アメリカ勢を除く多くのインポーターは、超素敵な値引き額を提示してくれるという寸法。ボルボV40の如く定価からお買い得プライス(フル装備で299万円)というケースも。

フリーハンドなクルマ選びができるのなら、ぜひ輸入車をショッピングリストに入れてみたらいい。以前と比べ壊れなくなったし、性能だって国産車を凌ぐ。もちろん中古車も考慮すべきだ。前述のC220dの320万円など、激しくお買い得。とりあえずネットで大手中古車サイトを検索。ほしい車種の相場見て、安ければ新車も安い。ぜひディーラーで見積もりを!

ベンツCクラスは装備の豪華さや安全装備の充実で有名だが、大きな割引きもあるとかなりお買い得だ

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