ベンツ、マツダなどのポップアップルーフ名車!空前のテントブームの今こそ欲しい!!

スバルドミンゴアラジン

販売期間:1996年~1998年
価格:159万円

 軽ワンボックスのサンバーディアスをベースに1.2Lエンジンを搭載し、3列シート化したのがドミンゴで、スバルは7人乗りコンパクトワゴンと呼んでいた。

 このドミンゴにはポップアップルーフを備えたキャンパー仕様のアラジンがボンゴフレンディの約1年遅れの1996年に追加された。

ルーフ全体が競り上がるタイプのポップアップルーフは唯一無二の存在。完全受注生産で282台しか存在しないため、中古車として出ればすぐに売れるという
ルーフ全体が競り上がるタイプのポップアップルーフは唯一無二の存在。完全受注生産で282台しか存在しないため、中古車として出ればすぐに売れるという

 日本で販売されたメーカー純正ポップアップルーフで、ドミンゴアラジンのみがルーフ全体が競り上がるタイプとしている。中腰姿勢すらとれないため圧迫感はあるが、ベッドスペースとしては最適な空間に仕上げていた。

 カタログモデルではあるが完全受注生産で、車両価格は159万円。後から改造することを考えると高くはなかったが、282台を販売してジエンド。

ホンダオデッセイフィールドデッキ

販売期間:1996年~1999年
価格:269万6000~277万8000円(1996年)

日本で一番売れたミニバンにポップアップルーフ仕様が設定されていたことが凄い。ホンダのアグレッシブさが伝わってくる
日本で一番売れたミニバンにポップアップルーフ仕様が設定されていたことが凄い。ホンダのアグレッシブさが伝わってくる

 ミニバンブームの火付け役であるオデッセイは1994年にデビュー。その2年後の1996年にマイナーチェンジを受けたのだが、同時にポップアップルーフを備えたフィールドデッキを追加設定。

 フィールドデッキは大人2人のベッドスペース確保し、前後両方からデッキスペースに昇降できるがセールスポイントだった。また、テント部にはウェットスーツの素材を使っていたので、防水性に優れていた。

 このルーフはホンダの関連会社であるホンダ特装が開発を担当。ボンゴフレンディの後追いではあったが、当時最も売れているミニバンにポップアップルーフを採用したのはインパクト絶大だった。

ポップアップルーフを収納した状態で大型のタワーパーキングなら利用できることをホンダはと応じ大々的にアピールしていた
ポップアップルーフを収納した状態で大型のタワーパーキングなら利用できることをホンダはと応じ大々的にアピールしていた

 Sタイプ、Mタイプの両グレードに設定され、Sベースは61万1000円の269万6000円、Mベースは54万3000円の277万8000円という価格設定だった。ただ、この価格差はユーザーにとって高く映ったようだ。

 ただ、オデッセイフィールドデッキは1998年に改良されているので、ホンダとしてはある程度評価していたのだろう。

 オデッセイフィールドデッキは、日本で販売された唯一のBOXタイプミニバンではないポップアップルーフ装着車となっている。

ホンダステップワゴンフィールドデッキ

販売期間:1998年
価格:228万8000~265万8000円(1998年)

ホンダのフィールドデッキ第2弾にして最後のモデルとなっているのがステップワゴンフィールドデッキ。オデッセイよりも似合っている
ホンダのフィールドデッキ第2弾にして最後のモデルとなっているのがステップワゴンフィールドデッキ。オデッセイよりも似合っている

 基本的にポップアップルーフの仕様はオデッセイと同じ。大人2人がゆったりと就寝できるスペースを確保している。

 ボンゴフレンディのオートフリートップ仕様車では、全高が2mを超えていたのに対し、ステップワゴンフィールドデッキは、4WDでも1970mmに抑えていた。

 ルーフを競り上げた状態は、BOXタイプミニバンのステップワゴンのほうが座りがよく見ていてシックリとくる。

オデッセイ、ステップワゴン共通のルーフ内。前後2カ所から昇降できるので利便性は高かった。次期ステップワゴンに設定してほしい
オデッセイ、ステップワゴン共通のルーフ内。前後2カ所から昇降できるので利便性は高かった。次期ステップワゴンに設定してほしい

 228万8000円から購入できる価格設定も絶妙で、好きな人にとっては買い得感が高かった。ただ、当時の年間販売目標は1000台となっていたものの、ステップワゴンフィールドデッキが売れまくった、という記憶はない。

 現行ステップワゴンは『わくわくゲート』を採用して話題になったが、次期モデルではフィールドデッキ仕様もありなのでは?

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