新型ライズ/ロッキー SUV販売王座獲得! 納得の理由とは

他にもこんな魅力が!

 最小回転半径が5.0m(カタログ値、16インチ車は4.9m)と、小回り性能が素晴らしく、狭い駐車場内での切り返しや、片側1車線の道でのUターンなどが、容易だ。

 ライバルとなるスズキクロスビーやイグニスは、最小回転半径4.7mと更に小さな数字だが、クロスビーもイグニスも、タイヤ外径が616mm程度と小さい。ライズ/ロッキーの195/60R17のタイヤ外径666mmで5.0mを達成したダイハツ設計チームの仕事ぶりが、ここにも窺える。

最小回転半径が5.0m(16インチ車は4.9m)と、小回り性能がよい
最小回転半径が5.0m(16インチ車は4.9m)と、小回り性能がよい

 細かいところで、筆者が気に入っているのが、ライズ/ロッキーのアクセルペダルの右側にある、フットレストのようなスペース。ACCやLKAS作動時に役立つ、便利な装備(!?)だ。

 「フットレスト」と、うたうことはできないらしいが、しっかりと実用的な大きさで設置されており、ドライバーの疲労軽減を考慮した、素晴らしい設計だ。右足フットレストは、ゴルフ7などのVW車ではみられるが、国産車ではほとんど見られない。この右足フットレストの重要性については、また別の機会にお話しようと思う。

ACCやLKAS作動時に、右足を置けるフットレストのようなスペースがある こうした事例は国産車ではほどんどみられず、実用的な大きさで設置されているのは良い設計だ
ACCやLKAS作動時に、右足を置けるフットレストのようなスペースがある こうした事例は国産車ではほどんどみられず、実用的な大きさで設置されているのは良い設計だ

 ボディカラーが多彩にあり、遊び心が取り入れられていることもポイント高い。流行りのツートンカラーもある。

 さらに、2020年6月の改良にて、最上級グレード「Premium」に、モノトーンのカラーバリエーションが追加されている(モノトーンのバリエーションを標準とし、2トーンはメーカーオプションに変更)。これによって、最上級グレード「Premium」は、5万5000円の値下げとなった。

 さらには、ディーラーオプションで、カスタマイズパーツが多く出ている。モデリスタのエアロキットが2種類(ADVANCE BLAST STYLE 税込17万2700円※塗装済)と、ELEGANT ICE STYLE 税込12万1000円)、TRD(Aggressive Style 税込16万5000円)に加えて、パワフルスタイル、スポーティスタイル、プレミアムスタイルといったカスタマイズの楽しみを得られる。

 フロントスポイラ、サイドスポイラ、リアバンパースポイラのセットが多いが、グリルやガーニッシュ、LEDフォグといったパーツも豊富にある。

写真は、MODELLISTA ADVANCE BLAST STYLEのエアロパーツをつけた仕様 ベースがライズとは思えないほどに、雰囲気がシャープになった
写真は、MODELLISTA ADVANCE BLAST STYLEのエアロパーツをつけた仕様 ベースがライズとは思えないほどに、雰囲気がシャープになった

余裕を楽しめるクルマ

 まるで、プラモデルを組み上げるような感覚で、好みの仕様を作り込めるのは、クルマ好きにとって大変楽しめるポイントだ。車両本体価格がリーズナブルな分、こうしたカスタムパーツに予算を振り分けるのも大ありだろう。

 ライズ/ロッキーには弱点もある。乗り心地、静粛性、ハンドリング(特にボディモーション)に関しては、物足りなく感じるシーンもあり、あとすこししっかり感が欲しい、と筆者は感じる。しかし、すべての性能をパーフェクトにした姿でなくても、ライズ/ロッキーは十分に楽しめるクルマだ。

 大きなクルマに憧れても、やはり価格や使い勝手を考えれば、このくらいの価格・サイズ感のクルマで、すこし余裕あるほうが楽しめる、ということなのだろう。

【画像ギャラリー】デビューから1年経っても大人気!! トヨタライズの内外装を写真でチェック!!

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