■なんとしても「日本で」残したい
編集部 石塚さんは、この零戦を日本に生きた形で残したいという強い思いがあると聞いていますが、やはり日本人が日本でこの零戦を維持するということは、相当お金がかかるのではないでしょうか?
石塚 零戦の年間維持費は地上、飛行保険で1000万円、これに毎月の格納駐機代、整備を入れ飛行に際しての申請許可など諸々の経費を入れると2000万円/年の予算は必要です。
ただし、これらの費用は国内でのエアレースなどのイベント、基地祭での飛行活動を進めることで充分カバーできる金額です。
編集部 石塚さんが零戦を売る、という報道があってから、買いたいという人は現われましたか?
石塚 零戦購入に関しての問い合わせはありますが、具体的な話まではありません。逆に海外から興味があるということでのお話はいくつか来ていますが、私はこの零戦を日本国内に残したいんです。
零戦を技術遺産として理解してくださる方、あるいは団体です。それさえ、信念として持っておられるならば、私は安心です。
零戦は日本の産業技術遺産としてまた日本の近代を学び、考えるそのきっかけとして日本国内に生きた形で残したいという思いからこの10年私財をすべて注ぎ込んでこれまでやってきました。
ここからは大戦機を製作した三菱重工、現スバルの中島飛行機、川崎重工などとともに日本の自動車産業を支えているトヨタ、スバル、三菱、ホンダさんなどに、この零戦保存の協力をいただけることを心から願っています。
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日本の技術遺産を、日本に残したいという、石塚さんの切実な想いに賛同して購入したいという個人、法人の方が現われるといいですね。
購入を希望される方の問い合わせ先
- ゼロエンタープライズジャパン、唐木/石塚
- TEL&FAX:03-5435-5568
- 東京都品川区西五反田2-31-1
- https://www.zero-sen.jp/
※当記事掲載のため、ゼロエンタープライズジャパンへ問い合わせたところ、「問い合わせは多数いただいておりますが、まだ契約にいたっておりません」とのこと(2017年12月19日時点)。欲しい方、急ぎましょう。
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