改良? それとも改悪? ビッグマイチェン車のデザイン通信簿


■レクサスIS

ISシリーズについては、2020年1月〜9月の平均販売台数が64台/月に対し、マイチェン後の11月は600台だ。記事内の評価が最も高く、マイチェン後の伸び率も最も高い
マイチェン前より車両後半のデザインライン立ち上がりが前に移動。かつ角度も急になり、後輪部のワイド感をより強く演出するようになった。デザインラインに合わせてサイドウインドウ後端の切り落とし角度も変更されている
テールランプとトランクリッド周辺形状を工夫する事で、室内空間やトランク容量を保ちつつ低重心感、ワイド感の印象を強くしている(実際30mmワイドになっている)

ビッグマイチェン:2020年11月5日
総評/デザインの本質を磨き上げている!
デザインチェンジ成功度/100点

 現行ISもすでに7年だが、フルモデルチェンジは見送られ、ビッグマイチェンを受けた。

 ただ、今回のビッグマイチェンは、ほとんどフルチェンジに近いもので、中身はもちろんのこと、デザインも大きな変更を受けている。なにしろフロントウィンドウ以外はすべて新しいんだから!

 で、その出来はというと、マイチェンの枠をはるかに超えて、本質を磨き上げている!

 マイチェン前のISは、ライト類などのグラフィックの小手先に走りすぎている面があった。個性を出そうとするあまり、ヘッドライト周りは複雑すぎ、テールランプはツンツンと尖りすぎていた。

 いっぽう新型は、ヘッドライトはグラフィックをシンプルにまとめ、スピンドルグリルもメッキを抑えてシンプルなデカ口に。ぐっと本物感が出ている。

 テール側は、ランプを左右つなげて印象の強さを保ちつつ、サイドに回り込んだ部分は尖りを抑えて上品に変更。同時にトランクリッドの下を美しく流れるように絞り込み、小手先ではない力感を出すことに成功している。

 サイドで効いているのは、サイドウィンドウ後端の切り欠き形状変更だ。角度を大きくすることで、よりスポーティで力強い印象になった。オーバーフェンダーの拡大(30mm)も力感アップに大いに寄与している。

 つまり、従来のオーソドックなセダンフォルムの上質感はそのままに、抑えるところは抑えて、よりシンプルにカッコよく仕上げているのです。ビッグマイチェンによるデザイン変更としては、史上最高に近い成功例ではないだろうか! ホントにカッコよくなった。

■三菱エクリプスクロス

マイチェンが12月だった為に販売数量の前後比較は出来ないが、マイチェン前の2020年1月〜9月は347台/月平均で売れていた。月毎の販売台数変動が大きかったが、多い時はひと月で723台売っている
マイチェンによって、この角度から見た印象がより高級になった。今後市場の反応はどうなるのか気になるところだ

ビッグマイチェン:2020年12月4日
総評/大きく変えた割には地味
デザインチェンジ成功度/75点

 大きな変更はふたつある。ヘッドライトをダイナミックシールド上部から、デリカD:5のようにサイド部へ。テールは、PHEVモデル導入による全長の延長に伴ってテールゲートを一新し、かつてのシトロエンC4的なダブルリアウィンドウから、レクサスRXっぽいごく普通のものになった。

 これだけ大きく変わった割に印象が変わらないのは、やっぱり顔がそれほど変わってないように見えるからでしょう。新型のヘッドライトは、もともと補助ランプに見間違えるだまし絵みたいなものなので。後ろはまるで別のクルマになったけど、逆に個性は薄まった。

 総合的には、決して悪くないけれど、特にカッコよくもなってないです。

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