改良? それとも改悪? ビッグマイチェン車のデザイン通信簿

■三菱エクリプスクロス

マイチェンが12月だった為に販売数量の前後比較は出来ないが、マイチェン前の2020年1月〜9月は347台/月平均で売れていた。月毎の販売台数変動が大きかったが、多い時はひと月で723台売っている
マイチェンが12月だった為に販売数量の前後比較は出来ないが、マイチェン前の2020年1月〜9月は347台/月平均で売れていた。月毎の販売台数変動が大きかったが、多い時はひと月で723台売っている
マイチェンによって、この角度から見た印象がより高級になった。今後市場の反応はどうなるのか気になるところだ
マイチェンによって、この角度から見た印象がより高級になった。今後市場の反応はどうなるのか気になるところだ

ビッグマイチェン:2020年12月4日
総評/大きく変えた割には地味
デザインチェンジ成功度/75点

 大きな変更はふたつある。ヘッドライトをダイナミックシールド上部から、デリカD:5のようにサイド部へ。テールは、PHEVモデル導入による全長の延長に伴ってテールゲートを一新し、かつてのシトロエンC4的なダブルリアウィンドウから、レクサスRXっぽいごく普通のものになった。

 これだけ大きく変わった割に印象が変わらないのは、やっぱり顔がそれほど変わってないように見えるからでしょう。新型のヘッドライトは、もともと補助ランプに見間違えるだまし絵みたいなものなので。後ろはまるで別のクルマになったけど、逆に個性は薄まった。

 総合的には、決して悪くないけれど、特にカッコよくもなってないです。

■番外編

 最後に番外編として、フルモデルチェンジでメカを最新にアップデートしたにもかかわらず、デザインをほとんど変えなかったホンダN-ONEについてひと言。

旧型と同じ形状の外板部品も多い新型N-ONE。よく見るとボンネットフード中央にバルジ形状が追加されたりしている。販売台数は2020年1月〜9月までの平均が127台/月で、モデルチェンジ後の11月は2899台
旧型と同じ形状の外板部品も多い新型N-ONE。よく見るとボンネットフード中央にバルジ形状が追加されたりしている。販売台数は2020年1月〜9月までの平均が127台/月で、モデルチェンジ後の11月は2899台

「英断だ!」

 確かにデザインは、どこが変わったかわからない。

 しかし、N-ONEのようなシンプルなレトロデザインは、無理に変えようとしてもうまくいかない。もはや量販を目指さず、ホンダのアイコンとして継続して行こうという意思だろう。

 これで「デザインの魅力度がじわっと大幅アップ!」だったら大絶賛だったんだけどなぁ。でも、このままこの姿勢を20年くらい継続してほしい! ロードスターみたいに。

【画像ギャラリー】ビッグマイチェンを敢行した4台とフルモデルチェンジしたN-ONEの新旧モデルを画像で比較!!

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